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ハーデン&レナードにビールやポールが加入 ロサンゼルス・クリッパーズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

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坂東実藍 Miran Bando

ハーデン&レナードにビールやポールが加入 ロサンゼルス・クリッパーズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン image

NBAの2025-2026シーズンに向けて、ロサンゼルス・クリッパーズの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:50勝32敗(西地区5位、プレイオフ・ファーストラウンド敗退)

クリッパーズはレギュラーシーズンを18勝3敗で締めくくり、2年連続の50勝超を達成。ウェスタン・カンファレンスの第5シードでプレイオフに進出した。ジェームズ・ハーデンはオールスターに選ばれ、ひざの負傷から戻ったカワイ・レナードもキレがあり、イビツァ・ズバッツとノーマン・パウエルは自己最高のシーズンとしている。

だが、ポストシーズンは3年連続でファーストラウンド敗退にとどまった。昨季はデンバー・ナゲッツに第7戦で敗れている。迎えたオフシーズン、クリッパーズは重要なポジションで層を厚くした。2025-26シーズンは新たな高みに達することを望んでいる。

オフシーズンの動き

  • 再契約:ニコラ・バトゥーム、ジェームズ・ハーデン(延長)
  • 新加入:ブラッドリー・ビール(フリーエージェント)、ジョン・コリンズ(トレード)、ブルック・ロペス(FA)、クリス・ポール(FA)、タイタイ・ワシントンJr.(FA)
  • ドラフト:ヤニック・コナン・ニーダーハウザー(全体30位指名)、コービー・サンダーズ(全体50位指名、トレードで獲得)
  • 退団:アミア・コフィー(FA)、ドリュー・ユーバンクス(ウェイブ/保有権放棄)、セス・ランディー(ウェイブ)、ノーマン・パウエル(トレード)
  • 未契約FA:パティ・ミルズ、ベン・シモンズ

この夏、クリッパーズはレナードとハーデンを中心にロスターを再編成した。まずは報道で2年の契約をハーデンと結び、そのハーデンに次ぐチーム2位のスコアラーだったパウエルを三角トレードで放出。ユタ・ジャズからコリンズを獲得した。

そしてバックコートでパウエルの代わりにオールスター選出3回のビールと契約。また、オールスター選出12回のポールをFAで復帰させた。また、ロペスも獲得したことで、フロントコートでコリンズと並ぶスペーシングの力を加えている。

この夏の補強で、クリッパーズはリーグで最もベテランタレントを擁するチームのひとつとなった。ウェスタン・カンファレンスのトップチームたちと競っていくのに、これで十分だろうか。

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注目選手

ジェームズ・ハーデンだ。彼が最も優れたプレイメーカーのひとりであることは変わらない。

16年目の昨季も、ハーデンは平均22得点&8アシスト&3ポイントショット成功率35%超を達成したリーグ4選手のひとりだった。そのほかに達成したのは、ニコラ・ヨキッチ、ケイド・カニングハム、レブロン・ジェームズだけだ。また、ズバッツへのアシスト(210)で、NBA屈指のガード&ビッグマンのコンビを形成した。

通算3P成功でレイ・アレンを上回り、歴代2位に浮上したハーデンは、さらなる記録にも近づいている。通算得点の歴代10位につける殿堂入り選手カーメロ・アンソニー(28,289)まであと603得点だ。シャキール・オニール(28,596)までも909得点となっている。

そして、ハーデンには健康なレナードもいる。

ひざの問題で最初の34試合を欠場したレナードは、昨季の37試合に出場。この37試合でハーデンは得点とアシストの数字を伸ばしており、チームも26勝11敗という成績だった。

注目ポイント

バックコートの編成は、クリッパーズの攻撃を次のレベルに押し上げられるだろうか。

昨季、クリッパーズはディフェンシブレーティングで3位だったが、攻撃は1試合平均112.9得点と20位の数字だった。3P成功も25位だ。そして平均21.8得点、3P成功179本、3P成功率41.8%を記録したパウエルがいなくなった穴を埋めなければならない。

ともに元オールスター選手であるビールとポールが加わったことで、彼らには攻撃面でハーデンとレナードの負担を軽減することが求められる。ビールはオフボールのショットと多彩なかたちからの得点を、ポールは配球とフロアマネジメントをもたらすだろう。昨季のクリッパーズは1試合平均でパスが4番目に少ないチームだった。

ビールとポールの加入でバックコートを、コリンズとロペスの加入でフロントコートのショット力を強化したクリッパーズは、新たなベテランたちがうまくかみ合うことを願っているだろう。すべてがうまくいけば、クリッパーズは西地区で上位を競う一角となるかもしれない。

原文:2025-26 Season Preview: LA Clippers(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。