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昨季地区準決勝進出クリーブランド・キャバリアーズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

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坂東実藍 Miran Bando

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NBAの2025-2026シーズンに向けて、昨季東地区準決勝まで勝ち進んだクリーブランド・キャバリアーズの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:64勝18敗(東地区1位、カンファレンス・セミファイナル敗退)

キャバリアーズはレギュラーシーズンでNBA歴代8位となる得点(9,999)を記録。イースタン・カンファレンス最高成績の64勝をあげた。球団記録にあと2勝という数字だ。

165日連続でカンファレンス首位に立ったキャバリアーズは、ドノバン・ミッチェル、ダリアス・ガーランド、エバン・モーブリーと、2025年のNBAオールスターに3選手を輩出した唯一のチームだ。モーブリーは年間最優秀守備選手賞も受賞した。また、ケニー・アトキンソン・ヘッドコーチは年間最優秀コーチに選ばれている。

だが、プレイオフではファーストラウンドでマイアミ・ヒートをスウィープ(4勝0敗)したものの、地区準決勝でインディアナ・ペイサーズに1勝4敗で敗れ、2年連続のカンファレンス・セミファイナル敗退となった。

重要な補強も行った今季、キャバリアーズはレギュラーシーズンの成功をポストシーズンで勝ち進むのにつなげることを目指している。

オフシーズンの動き

  • 再契約:サム・メリル
  • 新加入:ロンゾ・ボール(トレード)、トーマス・ブライアント(フリーエージェント)、ラリー・ナンスJr.(FA)
  • ドラフト:タイリース・プロクター(全体49位指名)、サリュ・ニアン(全体58位指名)
  • 退団:ジャボンテ・グリーン(FA)、タイ・ジェローム(FA)、チュマ・オキキ(米国外)、アイザック・オコーロ(トレード)
  • FA退団:トリスタン・トンプソン

今夏のキャバリアーズはバックコートで大きな動きを見せた。シカゴ・ブルズとのトレードでオコーロを放出し、ロンゾ・ボールを獲得。ケガに悩まされてきた彼だが、攻守両面でプレイメークをもたらす。ガーランドがつま先の手術、マックス・ストゥルースも足の手術で少なくともシーズン最初の1か月を欠場する見込みだけに、ボールはすぐにその力を試されるだろう。

2024-25シーズンのシックスマン賞候補となったジェロームをFAで失ったが、ナンスJr.が復帰。レギュラーシーズンで5位だったにもかかわらず、カンファレンス・セミファイナルでは最下位だった守備にベテランを強化した。

一方で、ミッチェル、ガーランド、モーブリー、ジャレット・アレンの主軸は残留。さらに昨季シーズン途中に加入したディアンドレ・ハンターも初のフルシーズンとなる。継続性と守備の強化で、キャバリアーズはリーグで最もバランスのとれた、優勝を競うだけのタレントを擁するロスターのひとつとなっている。

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注目選手

エバン・モーブリーだ。すでにリーグ有数の万能なビッグマンであり、さらに向上するばかりだろう。

5シーズン目を迎える7フッターは、リムをプロテクトでき、スイッチからより小さいガードを守ることも、ドリブルから得点をあげることもできる。さらにアウトサイドからのプレイも急成長中だ。

昨季のモーブリーは3ポイントショット成功率が37%で85本を沈めている。NBA入りから最初の3シーズンでは合計で67本だった。さらにドリブルからのアタックも、1試合平均ドライブが2023-2024シーズンの4.7回から6.6回に増えている。

その結果、モーブリーは平均得点(18.5)とアシスト(3.2)でいずれも自己最多を記録した。すでにNBA最高級のディフェンダーでもあり、攻撃面での進化でキャバリアーズを頂点に押し上げる存在となるかもしれない。

注目ポイント

次のステップを踏み出していけるほど健康を保てるのか?

キャバリアーズはレギュラーシーズンで支配できることを証明した。だが、直近2回のプレイオフではケガに悩まされている。2024年はアレンとミッチェルがボストン・セルティックスとのシリーズで複数の試合を欠場した。昨季はガーランド、モーブリー、ハンターの欠場がペイサーズとの地区準決勝で敗退するのに響いている。

そして、今季のキャバリアーズはガーランドとストゥルースが手術から回復を目指す状態でシーズンを迎えるのだ。

ただ、どちらの選手も最も重要な局面までには復帰見込みであり、その場合キャバリアーズは万全の戦力となる。

ポイントはシンプルだ。ポストシーズンを戦い抜けるほど、そしてついに壁を乗り越えることができるほどに、チームの面々は健康を保ってコートに立ち続けることができるのだろうか。

原文:2025-26 Season Preview: Cleveland Cavaliers(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。