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シカゴ・ブルズのシーズンプレビュー|NBA 2025-26シーズン

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坂東実藍 Miran Bando

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NBAの2025-2026シーズンに向けて、河村勇輝と2ウェイ契約を結んだシカゴ・ブルズの展望をまとめる。

2024-25シーズン

成績:39勝43敗(東地区10位、プレイイン・トーナメント敗退)

ブルズはシーズン終盤にスプリントを見せ、最後の20試合で15勝とリーグ有数の成績を残した。この期間の成績は、イースタン・カンファレンス首位だったクリーブランド・キャバリアーズや、3位ニューヨーク・ニックスを上回る数字だ。

しかし、2024-25シーズン序盤にブルズは不安定で順位を落とした。プレイイン・トーナメントには出場できたが、3シーズン連続で敗退に終わっている。

シーズン途中のサクラメント・キングスとのトレードで、ザック・ラビーン時代に別れを告げたブルズは、ジョシュ・ギディー、マタス・ブゼリス、コービー・ホワイトを今後の中心とした。そのことは、プレイオフ復帰を目指す中でオフシーズンが静かだったことにも表れている。

オフシーズンの動き

再契約:ジェボン・カーター(プレイヤーオプション行使)、ジョシュ・ギディー、トレイ・ジョーンズ
獲得:アイザック・オコーロ(トレード)
ドラフト:ノア・エセンゲ(全体12位指名)、ロックレン・オルブリック(全体55位指名)
退団:ロンゾ・ボール(トレード)
フリーエージェント退団:テイレン・ホートン・タッカー

ブルズは基本的に周囲のチームが東地区の展望を変えていくのを見守った。チームの平均得点上位6人のうち、ホワイト(20.4得点)、ニコラ・ブーチェビッチ(18.5得点)、ケビン・ハーター(13.2得点)、アヨ・ドスンム(12.3得点)の4選手はオフシーズンに入る前に確保している。トレイ・ジョーンズとは制限付きFAで数か月交渉した末に3年と伝えられる再契約を結び、ギディーを4年と報じられた契約で残留させた。

重要になるのが、2024年と2025年のドラフトでそれぞれ全体11位、12位指名だったブゼリスとエセンゲを成長させ続けることだろう。ギディー、ホワイト、ブゼリスはいずれも25歳以下で、ブルズには将来へつなげていける若い主軸がそろっているのだ。

なお、指揮をとるのは、2025年にネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入りしたビリー・ドノバンだ。

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注目選手

コービー・ホワイトだ。7年目のガードで、昨季は後半戦で活躍し、終盤のブルズの浮上に大きく貢献した。3月1日(現地2月28日)から4月7日(現地6日)にかけ、ホワイトは19試合のうち18試合で20得点超をマーク。6試合で35得点超をあげた。昨季以前までのキャリアにおける35得点超達成の合計回数を上回る数字だ。ホワイトが30得点超を記録した試合で、ブルズは9勝0敗という成績だった。

スピーディーなホワイトはテンポを早め、そのボールハンドリングと1歩目の素早さを駆使し、1on1では対戦相手にとって厄介な存在となる。各シーズンでフィールドゴール成功率を上げており、昨季は得点、3ポイントショット成功、スティール、フリースロー成功率で自己ベストを更新した。さらなる活躍が期待できることを示している。

注目ポイント

ブゼリスはどれほど活躍できるのか。ラビーンがトレードされて以降の2月6日(現地5日)まで、ブルズで先発出場はしていなかった。だが、その後は31試合連続でスターターを務めている。ブルズが困難を乗り越えられるかどうかは、ブゼリスがどれほど飛躍できるか次第かもしれない。

ローテーションの主力にブゼリスがとどまるなら、ショットクリエイトのスキルやスペースにおける能力にさらに磨きをかけていくに違いない。ホワイト、ギディーとのコート上でのケミストリーを確立させているという利点もある。チームのアップテンポのアプローチにもっと馴染めば、役割を見つける以上に自分のプレイにもっと集中できるようになるだろう。

原文:2025-26 Season Preview: Chicago Bulls(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。