ウォリアーズは史上最強か? 過去の最強チームと対戦させてみた【後編】

Bill Bender

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7.1995-96年のシカゴ・ブルズ

当時の記録:レギュラーシーズン72勝10敗、プレーオフ15勝3敗

これこそ夢の競演である。フィル・ジャクソン、そしてマイケル・ジョーダン率いるブルズのベストチーム対、これまでで最高のウォリアーズ。この年のブルズは、ジョーダンとピッペンが二人で1試合当たり約50得点を挙げ、デニス・ロッドマン、ロン・ハーパーやトニー・クーコッチといったロールプレーヤーが活躍した守備では1試合での失点を92.9点に抑えた。ロッドマン対グリーンのマッチアップは非常に興味をそそるものになるだろう。選手のスティーブ・カーは、コーチのスティーブ・カーと、どうやり合うだろう。

勝者は?:第7戦でブルズ。ついにマイケル・ジョーダンに第7戦を戦わせるチームが現れた。

8.2000-01年のロサンゼルス・レイカーズ

当時の記録:レギュラーシーズン56勝26敗、プレーオフ15勝1敗

これは難しかった。なぜなら1999-2000年シーズンのレイカーズ、つまり得点ランク3位のシューターであったグレン・ライスを擁して67勝したチームを代わりに挙げることもできたからだ。だが今回は、シャキール・オニールとコービー・ブライアントの両者がともに1試合平均で28点以上を挙げる方を選んだ。このチームには、フィル・ジャクソンが率いた伝説のチームだったブルズから、ホーレス・グラント、ロン・ハーパー、そしてロールプレーヤーのデレック・フィッシャー、リック・フォックスやロバート・オーリーらが加わっていた。スタイルの違いが際立ったであろう。フィッシャーとフォックスは、どのようにしてカリーとデュラントを抑えるのか。ウォリアーズはどのようにシャックとコービーに対処するのだろう。

勝者は?:第7戦でレイカーズ。この一戦こそまさに最高かもしれない。

9. 2002-03年のサンアントニオ・スパーズ

当時の記録:レギュラーシーズン60勝22敗、プレーオフ16勝8敗

ロックアウト(労使交渉のもつれからオーナー側が選手をアリーナや練習場から締め出す行為)の影響により試合数が短縮したにも関わらず、初優勝を手にした1998-99年のスパーズも捨て難いが、ここでは2003-04年のスパーズを選んだ。この年、グレッグ・ポポビッチヘッドコーチは、チームの要であるトニー・パーカーとマヌ・ジノビリ、そしてティム・ダンカン、デビット・ロビンソン、マリック・ローズ、スティーブン・ジャクソン、ブルース・ボウエンと共にチームを2度目の優勝へと導いた。高い組織力を誇っていたスパーズと今のウォリアーズの戦力は互角だろう。果たして、ブルース・ボウエンはステフィン・カリーを追い込むことが出来るだろうか?

勝者は?:第6戦でウォリアーズ。デビット・ロビンソンが大活躍した1998-99年のスパーズの方が好敵手か?

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10.2007年-08年のボストン・セルティックス

当時の記録:レギュラーシーズン66勝16敗、プレーオフ16勝10敗

2007-08年シーズン、古豪ボストン・セルティックスは最初の32試合を29勝3敗の成績で消化。プレーオフに入ってからは苦戦続きだったが、ポール・ピアース、ケビン・ガーネット、ラジョン・ロンド、レイ・アレンらがチームの要となり、セルティックスを優勝へと導いた。その強さはウォリアーズに匹敵するに違いない。ディフェンス技術も素晴らしく、平均90.3失点という好成績を収めた。

勝者は?:第7戦でウォリアーズ。セルティックスも簡単には引き下がらないだろう。時には乱闘に発展するかもしれない。

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11.2012-13年のマイアミ・ヒート

当時の記録:レギュラーシーズン66勝16敗、プレーオフ16勝7敗

2012-13年シーズン、マイアミ・ヒートは、レブロン・ジェームズ、ドウェン・ウェイド、クリス・ボッシュらの活躍により、2連覇を達成。移籍してきたレイ・アレンも勝利に貢献した。この年のマイアミ・ヒートはウォリアーズに匹敵するチームだろう。対戦すれば面白い試合を見せてくれるに違いない。ドウェン・ウェイドとレブロン・ジェームズはステフィン・カリーとケビン・デュラントをしのぐことができるだろうか。ここぞという時には、シェーン・バティエとマイク・ミラーも活躍してくれるだろう。

勝者は?:第7戦でウォリアーズ。ホームコートアドバンテージが味方してウォリアーズが勝つだろう。しかし、ジェームズもヒートの善戦に一役買うはずだ。

12.2013-14年のサンアントニオ・スパーズ

当時の記録:レギュラーシーズン62勝20敗、プレーオフ16勝7敗

2013-14年シーズン、サンアントニオスパーズは、ファイナル第5戦でマイアミ・ヒートを打ち破り、優勝を手にした。この年、6人の選手が平均二桁得点をあげた。中でもティム・ダンカンとトニー・パーカ、そしてNBAファイナルMVPを獲得したカワイ・レナードが活躍した。……問題は、カワイ・レナードがウォリアーズ戦のコートに立てるかどうかだって?

勝者は?:第6戦でウォリアーズ。2013-14年のスパーズは、今年のウエスタン・カンファレンス・ファイナルよりもずっといい試合を見せてくれるだろう。

(完)

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原文:Are three-time champion Warriors best ever? How they'd fare against NBA's greatest teams

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Senior Writer

Bill Bender

Bill Bender is the 2025 president of the Football Writers Association of America. He graduated from Ohio University in 2002 and started at The Sporting News as a fantasy football writer in 2007. He has covered the College Football Playoff, NBA Finals and World Series for SN. Bender enjoys story-telling, awesomely-bad 80s movies and coaching youth sports.