アンソニー・エドワーズに科された罰金処分まとめ なぜ総額40万ドル(約5700万円)を超える罰金が科されたのか?

Gilbert McGregor

小野春稀 Haruki Ono

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ミネソタ・ティンバーウルブズのガード、アンソニー・エドワーズは、NBAで最も輝かしい若手スターの一人であり、スポーツ界で最も魅力的な個性の持ち主でもある。

エドワーズをユニークな存在にしている一因は、メディアに対して率直な対応を見せることだ。彼はプロアスリートには珍しい信頼性を纏っている。エドワーズは、彼の飾らない物言いには代償が伴うことを、すでに学びつつある。

今シーズン最初の3ヶ月間、エドワーズは25万ドル以上の罰金を課され、12月は特に高額だった。その後は落ち着いたものの、彼はそれ以降も10万ドル以上の罰金を科された。

【関連記事】ウルブズのアンソニー・エドワーズに罰金処分(5/22)

エドワーズが何を言って、あるいは行って、罰金を科されたのか見ていこう。

アンソニー・エドワーズの罰金処分の詳細

エドワーズは2024-25NBAシーズンとプレイオフの間に7回、合計42万ドルの罰金を科されている。そのうち20万ドルは12月中に科せられたものだ。

以下で詳細をまとめる(※現地日程)。

  • 11月17日試合中に不適切なジェスチャーをして、3万5000ドルの罰金
  • 12月9日:メディアインタビューで不適切な言葉を使い、2万5000ドルの罰金
  • 12月23日審判を公然と批判し、試合後にメディアに対して不適切な言葉を使い、7万5000ドルの罰金
  • 12月29日:テレビの生中継でのインタビュー中に不適切な言葉を使い、10万ドルの罰金
  • 1月13日:審判に不適切なジェスチャーをして、5万ドルの罰金
  • 3月1日:退場処分後、すぐにコートから出ず、試合球を観客席に投げ入れて、3万5000ドルの罰金
  • 4月22日:ファンに不適切な言葉とジェスチャーを向けて、5万ドルの罰金
  • 5月21日:メディアインタビューで不適切な言葉を使い、5万ドルの罰金

エドワーズの4月の罰金は、2025年NBAプレイオフ、ウルブズがレイカーズに勝利した第1戦でのファンとのやり取りに起因する。

試合の休憩中、数人のファンがスコアラーズテーブルに座っていたエドワーズと彼のチームメイトに罵声を浴びせた。エドワーズはまず、ルディ・ゴベアの財政状況について「彼は2億ドル持っている!」と自慢げに言うと、ゴベアに訂正され「3億ドルだ!」とさらに叫んだ。

またエドワーズは自分の股間をつかみながら、「俺の股間はおまえの股間より大きいぞ」とファンに言った。この発言とジェスチャーが5万ドルの罰金の対象となった。

罰金の他にも、エドワーズは2月下旬にレギュラーシーズン16回目のテクニカルファウルを受け、1試合の出場停止処分も受けている。

エドワーズの1月の罰金は、1月11日の敗戦の際、審判に向かって中指を立てたことに起因する。その前の高額な罰金は、ロケッツ戦で決勝点となる3ポイントシュートを決めたあとのインタビューでの発言に起因する。

※ビデオの一部には適切ではない表現が含まれています。

エドワーズの返答に、ティンバーウルブズの放送チームは緊張した面持ちで笑っていたが、NBAがこの発言を軽んじることはなかった。エドワーズの今回の罰金に関するメモの中で、リーグは10万ドルという罰金額について、「過去にエドワーズがメディアのインタビュー中に不適切な言葉を使ったことも考慮している 」と説明している。

12月6日のウォリアーズ戦勝利後、エドワーズはジュリアス・ランドルとナズ・リードのディフェンス改善を 「fーing incredible(とんでもなく素晴らしい) 」と称賛した。12月21日のウォリアーズ戦での敗戦後には、エドワーズは審判団の2人を 「fーing terrible (とんでもなく酷い)」と評し、その他にも不適切な言葉を含む批判をしたことで罰金を科せられた。

アンソニー・エドワーズの契約

エドワーズは2028-29年シーズンまでの5年総額2億4460万ドルの契約の1年目。2024-25シーズンは4220万ドルを得ている。

Spotrac参照

シーズン年齢給与
2024-252342,176,400ドル
2025-262445,550,512ドル
2026-272548,924,624ドル
2027-282652,298,736ドル
2028-292755,672,848ドル
202928無制限FA

原文:Anthony Edwards fines, explained: Why Timberwolves star has been fined over $300,000 in 2024-25 season

抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)


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Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

小野春稀 Haruki Ono

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。大学生。元はスポーティングニュースのNBAニュースを毎日楽しみにしていた読者であったが、今では縁あってライターとして活動している。小学生の時にカイリー・アービングのドリブルに魅了されNBAの虜に。その影響で中高6年間はバスケに熱中した。主にNBAの記事を執筆している。