ニューヨーク・ヤンキースは現地7月27日(日)、右肘の屈筋損傷のため、外野手のアーロン・ジャッジを10日間の故障者リストに登録した。10日間の期間を終え、ジャッジは近日中に戦列に復帰する見込みとされている。
故障明けということもあり、ジャッジは復帰後も外野でプレーできない日があると考えられる。しかし、ポストシーズン進出を目指すヤンキースにとって、ジャッジをラインナップから外すことは考えられない。
ただ、ジャッジを指名打者(DH)として起用するとすれば、今度はジャンカルロ・スタントンの起用について難しい決断を迫られることになる。
スポーツニュースサイト『ClutchPoints』のクリストファー・ヘネシー氏は、ヤンキースはジャッジとスタントンを DHで併用しつつ、ヤンキー・スタジアムでのホームゲームではスタントンにライトを守らせることでバランスを取るべきだと考えている。
「アーロン・ジャッジがラインナップにいないヤンキースは今、悪夢のような状況にある。キャプテンを欠いたラインナップは、ワールドシリーズを争うチームには程遠い。ジャッジは打撃練習を続けており、火曜日(編集注:日本時間水曜日)の試合にはDHとして出場する見込みだ。一方でジャンカルロ・スタントンは最近、素晴らしい活躍を見せているが、キャリアのこの段階では外野手に戻ることはまずないだろう。プレーオフ出場権が遠のくヤンキースにとってこれは非常に難しい問題だ」とヘネシー氏は書いている。
「アーロン・ジャッジのいないヤンキースは、『ブロンクス・ボンバーズ』ではない。とはいえ、スタントンをオースティン・スレイターに代えることが勝利への策とも考えにくい。ブロンクスの浅いライトであれば、スタントンでもプレイできるかもしれない。他の球場はスタントンには厳しいだろう。ジャッジが復帰した時に、誰をAAAへ送るかを決め、DHのバランスをどう取っていくかは、ブーン監督とヤンキースにとって難しい問題になる」
ジャッジはメジャーリーグ史上最高の打者の1人であり、常にラインナップに入るべき選手だ。レギュラーシーズンも残り2ヶ月を切った今、ア・リーグ東地区3位につけるヤンキースはポストシーズン出場権争いの真っ只中にいる。チームがプレーオフ出場を勝ち取るか、それとも自宅で過ごすことになるかはジャッジのバットにかかっている。
原文:Yankees urged to make decision on Aaron Judge's playing time
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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