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復帰間近のアーロン・ジャッジがヤンキースにもたらす新たな難題

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Fisher

復帰間近のアーロン・ジャッジがヤンキースにもたらす新たな難題 image

ニューヨーク・ヤンキースは現地7月27日(日)、右肘の屈筋損傷のため、外野手のアーロン・ジャッジを10日間の故障者リストに登録した。10日間の期間を終え、ジャッジは近日中に戦列に復帰する見込みとされている。

故障明けということもあり、ジャッジは復帰後も外野でプレーできない日があると考えられる。しかし、ポストシーズン進出を目指すヤンキースにとって、ジャッジをラインナップから外すことは考えられない。

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ただ、ジャッジを指名打者(DH)として起用するとすれば、今度はジャンカルロ・スタントンの起用について難しい決断を迫られることになる。

スポーツニュースサイト『ClutchPoints』のクリストファー・ヘネシー氏は、ヤンキースはジャッジとスタントンを DHで併用しつつ、ヤンキー・スタジアムでのホームゲームではスタントンにライトを守らせることでバランスを取るべきだと考えている。

「アーロン・ジャッジがラインナップにいないヤンキースは今、悪夢のような状況にある。キャプテンを欠いたラインナップは、ワールドシリーズを争うチームには程遠い。ジャッジは打撃練習を続けており、火曜日(編集注:日本時間水曜日)の試合にはDHとして出場する見込みだ。一方でジャンカルロ・スタントンは最近、素晴らしい活躍を見せているが、キャリアのこの段階では外野手に戻ることはまずないだろう。プレーオフ出場権が遠のくヤンキースにとってこれは非常に難しい問題だ」とヘネシー氏は書いている。

「アーロン・ジャッジのいないヤンキースは、『ブロンクス・ボンバーズ』ではない。とはいえ、スタントンをオースティン・スレイターに代えることが勝利への策とも考えにくい。ブロンクスの浅いライトであれば、スタントンでもプレイできるかもしれない。他の球場はスタントンには厳しいだろう。ジャッジが復帰した時に、誰をAAAへ送るかを決め、DHのバランスをどう取っていくかは、ブーン監督とヤンキースにとって難しい問題になる」

ジャッジはメジャーリーグ史上最高の打者の1人であり、常にラインナップに入るべき選手だ。レギュラーシーズンも残り2ヶ月を切った今、ア・リーグ東地区3位につけるヤンキースはポストシーズン出場権争いの真っ只中にいる。チームがプレーオフ出場を勝ち取るか、それとも自宅で過ごすことになるかはジャッジのバットにかかっている。

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原文:Yankees urged to make decision on Aaron Judge's playing time
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Daniel Fisher

Daniel Fisher is a freelance writer with The Sporting News. Since graduating from Franklin University, he has covered the NFL and college football for several outlets, focusing on the Bills and Penn State. Daniel is a major sports fan and grew up rooting for the Browns, Cavaliers, Guardians, Blue Jackets and Ohio State.