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ヤンキースのジャンカルロ・スタントンが物理の法則を覆すようなホームランを披露

石山修二 Shuji Ishiyama

Alex Walsh

ヤンキースのジャンカルロ・スタントンが物理の法則を覆すようなホームランを披露 image

ジャンカルロ・スタントンは、この世代屈指のホームランヒッターだ。

マーリンズ時代やヤンキース加入当初と比べれば多少の衰えや怪我の影響はあるが、35歳になった今も信じられないようなホームランを放ってみせる。

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2024年にヤンキースがワールドシリーズ進出を果たした要因のひとつも彼の存在だったが、今年もシーズン終盤戦に向けて調子を上げ始めている。

現地4日(月)の夜、スタントンは物理の法則を覆すようなホームランを打った。

ヤンキースはテキサス州アーリントンでレンジャーズとの3連戦を行なっている。シーズンも半ばを過ぎ、地区3位のヤンキースは1勝も逃すわけにはいかない。

そのためには、ジャンカルロ・スタントンをはじめとした選手たちがステップアップし、その本領を発揮する必要がある。

スタントンにとっては、それはホームランを打つことだ。月曜日、スタントンはヤンキースにリードをもたらすホームランを打ったが、それは普通のホームランではなかった。

スタントンが打った2ラン・ホームランは次のとおりだ。

  • 飛距離:427フィート(約130メートル)
  • 角度:17度
  • 打球速度:115マイル(約185キロ)

ここで目を引くのが打球の角度だ。

わずか 17 度にもかかわらず、スタントンはセンターにホームランを打ちこんだ。

2025年のMLBシーズンで、打球の角度が17度以下で427フィート以上のホームランを打ったのはこの日のスタントンが最初だ。

この低弾道なら、ほとんどの選手であれば二塁打かセンターライナーになるところだが、スタントンはそれをスタンドまで運んでしまう。彼がどれだけ特別な選手であるかを物語っている一打と言える。

2008年シーズン以来、17度以下の打球角度で427フィートのホームランを記録した選手は 13人しかいない(Savant/Statcast データベースを使用)。

  • (7回) ジャンカルロ・スタントン (2015, 2016, 2016, 2017, 2018, 2018, 2025)
  • (3回) ピート・アロンソ (2019, 2019, 2023)
  • (3回) アーロン・ジャッジ (2017, 2017, 2018)
  • (2回) ネルソン・クルーズ (2018, 2021)
  • (1回) マニー・マチャド (2015)
  • (1回) ダニエル・ボーゲルバック (2019)
  • (1回) ジョージ・スプリンガー (2023)
  • (1回) マーク・トランボ  (2015)
  • (1回) ヨルダン・アルバレス  (2023)
  • (1回) オニール・クルーズ (2022)
  • (1回) ヴラディミール・ゲレロJr.  (2024)
  • (1回) ダニー・バレンシア  (2017)
  • (1回) マイク・トラウト (2016)

スタントンにとって7年ぶりとなったこの一打はキャリア通算7本目となり、他の選手を前に大きなリードを築いている。

どんなホームランでもホームランに変わりはない。それでも、目を見張るような一打は常に興味深いものだ。

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原文:Yankees urged to make decision on Aaron Judge's playing time
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Alex Walsh

Alex is a freelance writer with The Sporting News. A current Sports Media major at Hofstra University in New York, he is a huge Celtics and NBA fan who gets way too many notifications from NBA insiders on X. He became interested in PDC Darts at the beginning of 2024 and has been obsessed ever since.