トロント・ブルージェイズやボルティモア・オリオールズら地区内ライバルが積極的な補強に動く中、異例とも言える静かな冬を過ごしていたニューヨーク・ヤンキースがようやく動きを見せ始めたようだ。
報道によれば、ヤンキースは コディ・ベリンジャーに二度目のオファーを提示した と同時に、エドワード・カブレラを軸としたトレード交渉をマイアミ・マーリンズと進めている。 これまでほとんど動きを見せなかったチームにとって、これらの交渉のタイミングは大きな意味を持つ。
29歳のベリンジャーは、2025年シーズンを打率.272、出塁率.334、29本塁打、98打点という好成績で終えた。OPS.813、wRC+125という数値はバランスの取れた攻撃力を示しており、三振率はチーム内でも屈指の低い数字だ。外野の両コーナーから一塁までこなせるベリンジャーの守備における万能ぶりは、バランスと層の厚さを求めるヤンキースのロスターにとってアーロン・ジャッジに次ぐ選手として大きなプラスとなる。
ヤンキースがベリンジャーに2度目のオファーを出したことは、彼の市場価格がようやくチームの評価額に近づきつつあると判断したのだろう。ベリンジャーを残留させられれば、チーム構成を大きく変えることなく打線の底上げを図ることができる。
同時に、チームはカブレラへ関心を示すことで先発ローテーション強化に向けても動き出している。27歳のカブレラは2025年シーズン、137.2回を投げ防御率3.53を記録した。奪三振数は150、WHIPは1.20をわずかに上回る水準だった。持ち前の球威は長年スカウト陣の関心を集めてきたが、契約期間が残っている点でもカブレラは長期契約を避けつつ能力を補強したいチームにとって魅力的だ。
カブレラ獲得にリスクがないわけではない。その耐久性と制球力には時折課題が見られる。だが、ヤンキースはこれまでにも成長次第で飛躍が期待できる投手への投資を厭わない姿勢を示してきた。
ファンの切実な願いを耳にしながら数週間じっと待ち続けていたヤンキースだったが、ようやく積極的に動く準備が整ったようだ。しかも複数の補強を同時に試みている。
いずれの交渉も契約に結びつくかはまだわからない。だがこのオフ初めて、ヤンキースは傍観者から脱しようとしている。
原文:After a quiet winter, the Yankees front office begins to move
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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