ニューヨーク・ヤンキースは、ロサンゼルス・ドジャースとのシリーズ最終戦を制し、2連敗を喫した西海岸遠征の最後を勝利で締めくくった。
このシリーズは、昨年のワールドシリーズの再戦として注目を浴びただけでなく、野球界で最も興奮を巻き起こす2人の選手、大谷翔平とアーロン・ジャッジの対決でも話題を呼んだ。
ヤンキースがシーズンアメリカンリーグ東地区の首位に立つ中、ジャッジは打率.391/出塁率.485/長打率.764、21本塁打、86安打を記録するなど、キャリア最高のシーズンを過ごしている。
しかし、その打撃成績以上に驚くべきは、野球界で最も注目されるフランチャイズのキャプテンとしてジャッジがどのように振る舞っているかだろう。
「みんなは彼がフィールドでする姿を見て『彼は最高の選手だ』って思うんだろうね」と、チームメイトのトレント・グリシャムは米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏に語った。
「でも、彼のクラブハウスのまとめ上げ方、振る舞い、メディアやニューヨークのプレッシャーを全て背負いながら、それでも笑顔を絶やさず、チームで一番の選手であり続け、皆の世話を焼く姿の方が価値があると自分は思う」
ジャッジのフィールド外での貢献度は、このオフの重要なロスター変更にも及んでいる。彼はセントルイス・カージナルズでMVPを受賞したポール・ゴールドシュミットにメッセージを送り、ブロンクスに招き入れた。
「彼にメッセージを送ったことは覚えているよ」とジャッジはナイチンゲール氏に語った。
「『なあ、一塁に空きが出たんだ。君にぴったりだと思う。ここはまるで君のためのよう文化と環境だよ』とね」
この判断は正解だった。ヤンキースに加入したゴールドシュミットは復活を遂げ、今季ここまでチーム内でジャッジに次ぐ安打数と得点数を記録している。
「アーロンの存在がヤンキースでプレーすることを素晴らしいものにしてくれる」とゴールドシュミットは言う。
「ここでプレーしたいと思う大きな理由、それは彼がいるからだ」
原文:Yankees Aaron Judge reveals recruiting message to ex-MVP infielder
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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