山本MVP!ドジャース世界一

Dan Treacy

小鷹理人 Masato Odaka

2025年のワールドシリーズMVPは誰? 山本由伸がドジャースを優勝へと導く image

シーズン開幕前、多くの人々は「豪華で高額なロサンゼルス・ドジャースのロスターなら優勝は必然だ」と信じていた。

トロント・ブルージェイズが想像以上の抵抗を見せ、シリーズをフル(第7戦まで)に持ち込んだものの、結局ドジャースの勢いは止められなかった。

ロサンゼルスは敵地でシリーズ3勝2敗から巻き返し、第6戦と第7戦を連勝して2年連続のチャンピオンに輝いた。コミッショナー・トロフィーは、昨年に続いて再びドジャースの手に渡った。

では、このスター軍団の中からワールドシリーズMVPを手にしたのは誰だったのか?

以下は、2025年ワールドシリーズMVPについて知っておくべきことだ。

関連記事:【試合結果速報】山本が締めくくる!9回ピンチの場面から登板し圧巻2.2回無失点でワールドシリーズMVP獲得

WS MVPは誰?

山本由伸が2025年のワールドシリーズMVPに選ばれた。投手がこの賞を受賞するのは、2019年のスティーブン・ストラスバーグ以来のことだ。

山本は、当初MVP最有力と目されていた大谷翔平を僅差で抑えての受賞だった。
大谷は第3戦まで圧倒的な活躍を見せ、もしそのままドジャースが勝てば確実にMVPだっただろう。

しかし、大谷はシリーズ後半で失速し、第3戦で9度出塁した後は、打率.200(15打数3安打)と苦戦。第4戦と第7戦の登板でも本調子を発揮できなかった。

一方、山本は2試合で圧倒的な投球を披露した。

第2戦では完投勝利を挙げ、第6戦でも6回1失点とブルージェイズ打線を完全に封じ込めた。計17回2/3を投げて四球はわずか2、奪三振15、防御率1.45、WHIP(1イニングあたりの走者数)は0.71という圧巻の数字を残した。

特筆すべきは第2戦で、最後の20人の打者をすべてアウトに仕留めたという驚異的な記録である。

さらに第7戦では、前日に96球を投げたにもかかわらず9回から登板し、ピンチを切り抜けながら8つのアウトを奪い、試合を締めくくった。

山本由伸: 2025 WS

投球回防御率奪三振与四球WHIP
17.21.451520.71

山本由伸は、2009年の松井秀喜以来となる日本出身のワールドシリーズMVPであり、日本人投手としては史上初の受賞者となった。

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原文:Who won World Series MVP in 2025? How Yoshinobu Yamamoto led the Dodgers to a championship
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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