今のトロント・ブルージェイズは意のままに補強を進めることができる。
その理由となっているのがアーニー・クレメントの存在だ。
これは、フリーエージェント市場に残る2人の注目選手、ボー・ビシェットとアレックス・ブレグマンに関する話だ。だが実際には、トロントが打線を強化する上であらゆる可能性に当てはまる。
そう、クレメントの万能性が全てを可能にしてくれる。
昨シーズンのポストシーズンで活躍を見せ、単年のプレーオフでの安打数記録(30本)を樹立したクレメントは、サード、ショート、セカンドに加え、ファーストも守ることができる。大学時代には全米王者バージニア大学でセンターを守っていた経験もある。
そのため、トップクラスの打者を獲得する場合、ブルージェイズはその選手がどのポジションに入るかを気にする必要がない。新しい選手が入ってきても、クレメントが空いたポジションにスイッチして穴を埋めてくれるからだ。
もしブルージェイズがビシェットを残留させてショートで起用するなら、クレメントはサードを守る。
もし残留したビシェットをサードで起用したいのであれば、クレメントはショートに回ることもできるし、アンドレス・ヒメネスをショートに入れて、クレメントが二塁を守るという選択肢も考えられる。
三塁手のブレグマンを獲得した場合にも、クレメントは同様にポジションをスイッチすることが可能だ。
特定のポジションが空いていて、その埋めるための補強が必要なチームの中にとっては、ポジション的に当てはまらないフリーエージェントは諦めざるを得ない場合がある。
しかしクレメントが見せるユーティリティプレーヤーぶりによって、ブルージェイズはほぼ全ての選択肢を検討することができる。これは非常に有利な立場と言っていいだろう。
原文:Why Ernie Clement is Blue Jays' key to signing Bo Bichette or Alex Bregman
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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