シカゴ・ホワイトソックスはチームとしての意思を明確に示した。
近年、成績の芳しくなかったチームは現地21日(日)、日本からメジャー(MLB)移籍を図るスラッガー、村上宗隆と契約合意した。このまま低迷を続けるつもりであれば、こんな契約はしない。
ホワイトソックスはアメリカンリーグ中地区で優勝争いに再び加わるという意思表明をしたと考えていいだろう。
White Sox, INF Munetaka Murakami reportedly agree to 2-year deal, per multiple reports including MLB's @Feinsand. Pic.twitter.com/ldOOwEgJ6a
— MLB (@MLB) December 21, 2025
米ケーブル局『ESPN』のジェフ・パッサン氏 が報じた契約内容は、2年総額3400万ドル(1ドル157円換算で約53億3800万円)だ。金額的には破格のバーゲンに思われる。というのも当初、村上が1億ドル(約157億円)級の契約を手にする予想する声もあったほどで、結果から見るとその水準には遠く及ばなかったからだ。
彼のFA市場での動きは全体的に不思議なものだった。彼に関する話題は全く表に出てこず、ホワイトソックスとの合意に至った時点でポスティング期限までは48時間を切っていた。
今回の動きはホワイトソックスがホセ・アブレイユを獲得した時のことを思い出させる。キューバでスター選手となったアブレイユは2014年にホワイトソックス入りすると、新人賞、2年連続打点王、2020年にはMVP獲得と大成功を収めた。
村上は2022年に56本塁打を記録し、日本生まれの選手によるNPBシーズン最多本塁打記録を保持している。今オフの報道では、そんな村上のパワーを通常80点までの評価枠を越える90点級のパワーの持ち主評価する声もある。
一方で空振りの多さが懸念材料として指摘されるが、少しでもボールに当てられれば、ホワイトソックスの打線の中心選手としてインパクトを発揮できるだろう。
また今回の契約では、村上がMLBのピッチングに対応できることを証明できれば、2年後には高額契約を獲得するチャンスを自ら掴むことにもなる。
それまでの間、村上はシカゴで打ち続けるつもりだ。
原文:White Sox, Munetaka Murakami surprise MLB with $34 million free agent contract
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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