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「デトロイトが大好きだ」トレードの噂が絶えないタイガースのタリク・スクーバルがチームへの思いを語る

石山修二 Shuji Ishiyama

Matt Sullivan

「デトロイトが大好きだ」トレードの噂が絶えないタイガースのタリク・スクーバルがチームへの思いを語る image

デトロイト・タイガースはこのオフ、どのチームよりも困難な問題に直面している。現在のメジャーリーグ(MLB)屈指の投手であるエース、タリク・スクーバルが2026年シーズン後にチームの支配下から外れるためだ。

もし彼がフリーエージェントとなって無償でチームを去ることになれば大惨事だ。トレードしたとしても、チームにとって大きなダメージとなるだろう。最善策は契約延長をまとめることだが、交渉は行き詰まっている。

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2年連続でア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した後、スクーバルはタイガースとの契約交渉に関して口を開いた。地元紙『デトロイト・フリー・プレス』のエヴァン・ペッツォルド氏 がその発言を報じ、契約交渉、トレードの噂、そしてデトロイトとタイガースについてスクーバルがどう考えているかを明らかにした。

スクーバルの今の気持ちは?

「契約延長の話は少し違うけれど」とスクーバルは口を開いた。

「トレード話は自分にはコントロールできないものだ。自分はこの球団に全てを捧げてきた。ずっとタイガースでプレーしたいと思っている。…デトロイトが大好きだ。ここにいられることを願っている。それが自分の今の状況だ」

表面上、このスクーバルの発言はタイガース・ファンにとって朗報と言える。彼はデトロイトに残留する意思があり、長く在籍したいと語っている。

しかし、この発言には彼が口にしなかった重要な但し書きがある。スクーバルは依然として相応の年俸を求めている。タイガースのエースは3億ドル(1ドル154円換算で約462億円、以下同)を超える契約を獲得する可能性が高く、4億ドル台(約616億円)に達するかもしれないと見られている。

タイガースがスクーバルに巨額を投じる意思がないことはこれまでにも示唆されており、交渉では両者の提示額には数億ドルの差がある状況と報じられている。

スクーバルの代理人はスコット・ボラス氏だ。彼が代理人を務める選手たちは概して、巨額の契約を狙ってフリーエージェントになる。スクーバルが高額契約に値するのは間違いないが、彼を失うリスクはタイガースにとって厄介な状況だ。

スクーバルは2025年、防御率2.21、bWAR6.5、241奪三振、キャリアハイの防御率+187という驚異的なシーズンを送り、2度目のサイ・ヤング賞を受賞した。

これだけの選手と契約するには巨額の費用がかかる。しかもスクーバルが2024年、2025年2年連続で結果を残している。迫り来る契約延長は記録的なものとなるだろう。

スクーバルがどれだけタイガース残留を望んだとしても、まず彼とフロントとの間で巨額の契約延長に合意する必要がある。

現時点では大型の契約延長がまとまるのは難しいように見える。だが、スクーバルの発言はチームに資金投入の意思さえあれば、今後何年にもわたってエースを確保できる可能性も示唆している。

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原文:Tigers' Tarik Skubal breaks silence on contract extension talks
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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