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『スポーティングニュース』2025年MLBオールスターチーム発表|MLB幹部が選出した両リーグのベストナイン+指名打者+救援投手は?

Bob Hille

石山修二 Shuji Ishiyama

『スポーティングニュース』2025年MLBオールスターチーム発表|MLB幹部が選出した両リーグのベストナイン+指名打者+救援投手は? image

MLBの2025年シーズン、対戦チームを苦しめたスラッガー3人と相手打者を圧倒した投手2人が、9月10日から10月10日にかけて実施された投票で、今年100周年を迎える『スポーティングニュース』のMLBオールスターチームに選出された。

マリナーズの捕手カル・ラリー(ローリー)とヤンキースの外野手/指名打者アーロン・ジャッジは、10人以上のアメリカンリーグ幹部による投票で満票を獲得した。同様に、ドジャースの指名打者大谷翔平もナショナルリーグ幹部による投票で満票を得た。

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先発投手ではタイガースのタリク・スクーバルとパイレーツのポール・スキーンズが、それぞれのリーグ幹部からほぼ満場一致で選出された。

『スポーティングニュース』(以降、SN)による初めてのMLBオールスターチームは、全米野球記者協会(BBWAA)の102人のメンバーによって選ばれたア・リーグ/ナ・リーグ共通のファーストチームとセカンドチームで、1925年11月19日発行の誌面(当時は週刊誌で『Bible of Baseball』=『野球の聖書』と称された)に掲載された。ニューヨーク州クーパーズタウンに殿堂博物館が開設される14年前に発表されたこのチームには、将来殿堂入りする選手たちが多数名を連ねていた。

1925年から1960年まで、SNではMLBオールスターチームを選出していた。そして1961年のシーズン終了後からはアメリカンリーグとナショナルリーグそれぞれのオールスターチームを選出するようになった。

この15年間は、SNのオールスターチームはメジャーリーグのタレントを見極めることを生業とする人々、つまりチームの意思決定の役割を担うゼネラルマネージャーやアシスタントGMといった幹部たちの投票によって選ばれている。

満票で選ばれた選手以外にも、ヤンキースの二塁手ジャズ・チザムJr.、ガーディアンズの三塁手ホセ・ラミレス、レッドソックスのクローザー、アロルディス・チャップマン、パドレスの三塁手マニー・マチャド、メッツの外野手フアン・ソト、ダイヤモンドバックスの外野手コービン・キャロルといったスター選手たちが圧倒的多数で選出された。

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Cal Raleigh

スポーティングニュース 2025 アメリカンリーグ・オールスター

捕手:カル・ラリー(マリナーズ)/MLB史上7人目となるシーズン60本以上のホームランを達成し、捕手(48本)とスイッチヒッター(54本)のシーズン最多記録を塗り替えた。また125打点はアメリカンリーグでトップであり、シアトルを2001年以来となる西地区優勝に導いた。

一塁手:ブラディミール・ゲレロJr.(ブルージェイズ)/数字的にはここ数年に比べて落ちているが、ポストシーズンでその真価を発揮した。チャンピオンシップシリーズでは26打数10安打(打率.385)、ポストシーズンでワールドシリーズ進出までにすでに6本塁打を放っている。

二塁手:ジャズ・チザムJr.(ヤンキース)/今季31本塁打、31盗塁をマークして『30/30クラブ』入りを果たし、そのトレードマークである派手なプレーの裏にしっかりとした実力があることを証明した。

三塁手:ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)  今年も30本以上のホームラン、40個以上の盗塁をマークしたほか、守備ではリーグ最多の235アシストを記録した。2017年以降、SNのアメリカンリーグ オールスターチームにほぼ毎年選出されているのも不思議はない。

遊撃手:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)/ MLB最多安打(184本)と最多二塁打(47本)を記録し、ゴールドグラブ級の守備を披露した。MLB4シーズン目で2度目のSNオールスターチーム選出となった。

外野手:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)/ 53本塁打、114打点に加え、打率.331とOPS1.144でMLBトップの数字を残した。また137得点はMLBで2位の数字だった。

外野手:フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)/ 過去4シーズンで3度目の選出となった。力強さ(32本塁打、30盗塁)とタフさ(MLB最多の710打席)を兼ね備えた24歳のスラッガーは相手チームにとって脅威となる選手だ。

外野手:バイロン・バクストン(ツインズ)/ 昨シーズンからホームランの数をほぼ倍増し(2024年は18本、2025年は35本)、盗塁も20個以上(24個)をマークして、2017年以来の選出となった。カムバック賞の候補の一人と言える。

指名打者:ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)/ ブルージェイズ打線に勢いをもたらす先頭打者として、打率.309(MLB4位)、106得点(ア・リーグ3位タイ)をマーク。今年のチャンピオンシップシリーズ第7戦で証明した通り、パワーもある。

先発投手:タリク・スクーバル(タイガース)/ 勝利数は昨シーズンから減少した(18勝から13勝へ)が、その一方で防御率は改善され、MLBトップの2.21を記録した。WAR(6.6)、防御率+(187)、FIP(2.45)でもMLBトップに立っている。

救援投手:アロルディス・チャップマン(レッドソックス)/ チャップマンの今季のセーブ数32個を上回る投手は4人いたが、防御率1.17、WHIP0.70という驚異的な数字を誇る救援投手は他にいない。議論の余地はない。

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スポーティングニュース 2025 ナショナルリーグ・オールスター

捕手:ウィル・スミス(ドジャース)/レギュラーシーズンではキャリアハイの打率.296、出塁率.404を記録し、故障者続出のドジャース投手陣を支えた。これまで2度他の選手との共同受賞だったSNナショナルリーグオールスターの座を今年は単独で獲得した。

一塁手:ピート・アロンソ(メッツ)/ 契約最終年で162試合出場という高い耐久性を示し、MLB最多タイとなる41本の二塁打を記録したほか、複数の長打部門でリーグ上位に名を連ねた 

二塁手:ブライス・トゥラング(ブルワーズ)/メジャー3年目の25歳ながら、リーグ最強チームの中で安定した存在感を発揮した。打撃部門のほぼで自己ベストをマークし、守備ではゴールドグラブ級の活躍(MLB最多の255刺殺、ナショナルリーグ最多の23併殺)を見せた。

三塁手:マニー・マチャド(パドレス)/シルバースラッガー賞を獲得した2024年シーズンから数字は落ちたが、打率.275、出塁率.335、長打率.460をマーク、ポストシーズン進出チームで安定した出場(159試合)を続け、本塁打(27本)と打点(95)でチームトップの数字を残した。

遊撃手:トレイ・ターナー(フィリーズ)/ 2022年にドジャースの一員としてSNのナショナルリーグ・オールスターに選ばれたターナーは今季、リーグトップの打率.304(179安打)と5.5のWARを記録して3年ぶりの選出となった。

外野手:フアン・ソト(メッツ)/シーズン序盤は(彼にとって)出遅れたスタートをとなったが、最終的には43本塁打、105打点、120得点を記録し、WAR(7.0)、出塁率(.396)、盗塁(38)でナショナルリーグのトップの数字をマークした。

外野手:コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)/ 強肩(MLB最多の3併殺)の右翼手は、スピード(MLB最多の17三塁打)、パワー(31本塁打)を兼ね備えている。

外野手:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)/キャリア最多となる155試合に出場し、打率.268、出塁率.368、長打率.446を記録し、マチャドとともパドレスの攻撃陣を牽引した。

指名打者:大谷翔平(ドジャース)/打者としての優勝確率貢献度(cWPA+)をはじめ、2025年のナショナルリーグ主要打撃部門11項目でトップに名を連ねている(その上、投手もこなせる)。

先発投手:ポール・スキーンズ(パイレーツ)/ 10勝10敗という成績は、防御率(1.97)、WHIP(0.948)、WPA(5.1)のでMLBトップの数字を残し、SNのナショナルリーグ オールスター初選出を受けた彼の圧倒的な力をまるで反映していない。MLB2年目23歳のスキーンズが投げる試合は必見だ。

救援投手:エドウィン・ディアス(メッツ/2023年シーズンを膝の手術で全休してから2年が経った今季、防御率1.63、WHIP0.87、28セーブを挙げ、48試合を締めくくり、ほとんどの部門でキャリア平均に匹敵する数字を残した。

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原文:AllSportsPeople MLB All-Star teams: AL, NL executives choose 2025's best players
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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