現地27日(水)の夜、大谷翔平はついにドジャースが数ヶ月の間待ち望んでいたような活躍を見せた。ドジャー・スタジアムでのシンシナティ・レッズ戦、二刀流のスーパースターは5イニングで9奪三振を記録し、ドジャース移籍後初勝利となる今季1勝目を挙げた。肘の手術から慎重に復帰を進めてきた大谷にとって、これは大きな前進だった。
この試合、デイブ・ロバーツ監督がブルペンに試合を託すまで、大谷は5イニング87球を投げた。最後の球は鋭いスライダーで、TJフリードルをファーストゴロに仕留めた。大谷にとっては今季初めて5イニングを投げ切った試合となった。その瞬間をもっと噛みしめるべきだったかもしれないが、そんな余裕は大谷にはなかった。投げ終わった大谷はヘルメットを掴むと、次のイニングの先頭打者として打席に向かわなければならなかったからだ。このシーンこそが、大谷がどれほど稀有な存在であるかを物語っている。
大谷が5回を投げ抜いた様子には進歩が見られた。これまで先発した試合では速球とスイーパーに頼っていたが、どちらの球もリスクをはらんでいた。レッズ戦ではカーブ、スプリッター、カッターを織り交ぜ、相手打者を翻弄した。特にこの夜17球を投げたカーブは効果的で、カーブで奪った4つを含め計9つの三振を記録した。ノエルビ・マルテのソロホームランを除けば、シンシナティ打線はほとんど手も足も出なかったと言っていいだろう。
A season-high nine strikeouts from Shohei! pic.twitter.com/MIIZFr0qTU
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) August 28, 2025
キャッチャーのダルトン・ラッシングは、序盤は変化球を多用し、試合後半で速球を活かす戦略だったと言う。このアプローチが功を奏し、大谷はイニングが進んでも打者を攻める余裕を得られた。
投手・大谷の復調がチームに与えるインパクト
ドジャースは、ナショナル・リーグ西地区でまた静かに浮上しつつあり、投手・大谷の活躍はチームの今後にさらなる期待をもたらす。既に山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショウを擁するドジャースの先発陣は、大谷が安定して5イニング以上を投げられるようになれば、はるかに脅威となるだろう。
打線も上昇傾向にある。マックス・マンシーとトミー・エドマンが故障から復帰準備中の間にテオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘス、キケ・ヘルナンデスが活躍している。レッズとのシリーズをスイープで終えたドジャースの連勝は4に伸び、地区優勝争いでパドレスとのゲーム差を2.0ゲームに拡げた。
ドジャースは当面の間、大谷の投球数を90球前後で抑える方針だが、この水曜日の試合は大谷が再び先発投手としての負担に耐えられることを証明する試合となった。ロバーツ監督はこれを「良い指標」と呼び、大谷自身も復調に向けた重要な節目となったと認めた。
大谷がこのまま復調していけば、ポストシーズンを控えたドジャースはエース級の先発投手と中軸打者を兼ね備えた選手をロスターに加えたことになる。大谷を獲得した時にロサンゼルスが思い描いていたのはまさにこの組み合わせであり、この夜の初勝利はドジャースのユニフォームを着た大谷の二刀流定着の始まりとなるかもしれない。
原文:Shohei Ohtani dominates on the mound, picks up first win of 2025
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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