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大谷翔平の6800万ドルの『抜け穴』が2026年シーズン終了後のロックアウトの一因になるのではと米記者が指摘

石山修二 Shuji Ishiyama

Andrew Hughes

大谷翔平の6800万ドルの『抜け穴』が2026年シーズン終了後のロックアウトの一因になるのではと米記者が指摘 image

ロサンゼルス・ドジャースの『二刀流』スーパースター、大谷翔平の契約はプロスポーツ史上最も複雑な契約の一つだ。契約総額のうち6800万ドル(1ドル154円換算で約104億7200万円)が現役引退後の後払いとして繰り延べられている。

『Dodger Way』のカトリーナ・ステビンズ氏 が伝えるように、この契約上の抜け穴はカリフォルニア州の懲罰的な税法を回避するために設計されている。そして、これが原因でMLBのロックアウトが発生し、2027年シーズンに影響を及ぼす可能性がある。

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ロックアウトは2026年12月に始まる見込みだ。ステビンズ氏はその可能性に不安を感じており、その一因として大谷がスケープゴートにされるだろうと指摘している。

「これは必ずしも新たな懸念というわけではない。カリフォルニア州の議員たちは税務上の理由から大谷の契約構造に関する最初の報道を問題視していた。大谷がドジャースとの契約満了後にカリフォルニア州を離れた場合、2043年まで毎年受け取るとされている6800万ドルに対して、カリフォルニア州の年間13.3%の税率は課されない。もしアラスカ、フロリダ、ネバダ、ニューハンプシャー、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ワシントン、ワイオミングのいずれかの州に移住すれば、課税を完全に免れることになる」とステビンズ氏は記した。

「もちろんこれは、州政府、特にカリフォルニア州やニューヨーク州にとっては、他の選手たちに追随してほしいケースではない」

「(ロックアウトに)至らないことを願うが、大谷の契約(およびドジャースの他の大幅な後払い契約)は確実に問題とされるだろう」

デイブ・ロバーツ監督がミルウォーキー・ブルワーズとのリーグチャンピオンシップ・シリーズの際に警告したように、大谷とドジャースは野球を台無しにしようとしている。ドジャースは他のトップクラスの選手たちに投資するために、大谷の年俸上限額を抑える方法を編み出した。そして大谷はその契約によって税制のルールに従わなくてもいいという恩恵も受けている。

他のチームはこの動きに追いついていない。ドジャースの野球部門社長、アンドリュー・フリードマンの仕事は他の球団が自分たちのやり方を真似しないよう、このスポーツに革命を起こすことになるだろう。公平性を保つという名のもとに。

それこそが野球を台無しにする姿勢だ。そして今、リーグ全体のオーナーたちはその報復として、ロックアウトによって2026年/2027年のオフシーズンの一部、さらには2027年のレギュラーシーズンのスケジュールの一部までも台無しにしようとしているのだ。

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原文:Shohei Ohtani’s $68 million loophole in Dodgers contract expected to help cause MLB lockout in 2027
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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