「一定の価値を得られる」ドジャース、期待のプロスペクトに放出説が浮上!? 残留でも悩ましい問題に直面か

柴田雅人 Masato Shibata

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ロサンゼルス・ドジャースは日本時間13日(現地時間12日)、第3捕手ながら今季終盤に存在感を示したベン・ロートベットがウェーバーを経てシンシナティ・レッズへ移籍した。これにより捕手陣はウィル・スミス、ダルトン・ラッシングの2名体制となっているが、ラッシングについてもトレード放出の可能性が囁かれているようだ。米メディア『ドジャースウェイ』が報じている。

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現在24歳のラッシングは、2022年ドラフト2巡目(全体40位)でドジャースに入団した打力型の捕手。ルーキーリーグから順調に昇格を続け、今季5月中旬にメジャー初昇格を果たした球界屈指のプロスペクトの一人だ。

ただ、昇格後は正捕手スミスに次ぐ2番手捕手として運用されるも、6~8月にかけ3か月連続で打率1割台と苦戦。さらに、9月上旬にはスミスの故障離脱でチャンスが巡ってきていた中、自身も右すね打撲で戦線を離脱してしまった。こうした経緯もあり、ロートベットに立場を奪われレギュラーシーズンを終えると、ポストシーズンも途中出場が1試合のみとほとんど出番がなかった。

来季は苦戦続きだった今季の雪辱を晴らしたいところだが、同メディアは「ロートベットの退団後、ラッシングのドジャースでの将来も不透明だ。消息筋がトレードを示唆している。『MLB.com』のドジャース担当であるソニア・チェン氏は最近、『ラッシングが来季に必要な打席数を確保できる道筋は不透明であり、今季の彼の成績もその必要性を強く訴えるものではなかった。24歳の彼は守備の要となるポジションを守り、マイナーでは打撃面で実績を残しているため、ドジャースは彼の役割を見出せない場合、トレード市場では一定の価値を得られる可能性がある』と報じた」とトレード放出が噂されていることを紹介。

加えて、「より重要な点は、ラッシングが日常的に捕手として出場する機会がすぐには訪れないことだ。3度のオールスター選出経験を持つスミスは2033年まで契約を結んでおり、彼が正捕手の座を譲ることは当分ないだろう。ラッシングは過去に一塁と左翼を守った経験があるが、ドジャースが彼にその機会を与えるかどうかが問題となる。仮にチームが彼を準ユーティリティとして起用する場合でも、3人目の捕手を抱える必要が生じ、それでも彼の成長が停滞しないだけの打席数を確保できない可能性がある。そうなれば、かつて『MLBパイプライン』が選ぶプロスペクトランキングトップ100の一人だった彼が、来季の戦力としてよりも、トレード要員としてより大きな価値をもたらすかどうかを検討する価値がある」と同メディアの見解も記している。

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Contributing Writer