数日前、カンザスシティ・ロイヤルズが45歳の投手に現役復帰のチャンスを与えるというニュースに頭を傾げていた人がいるとするならば、その疑念は現地20日(火)の試合で完全に払拭されたに違いない。
なぜなら、その話題の主であるリッチ・ヒルが最初の調整登板で圧倒的なピッチングを見せたからだ。
ヒルはアリゾナ・コンプレックス・リーグでのカブス戦に登板すると、対戦した12人の打者をすべて打ち取り、7三振を奪った。
驚くべきことだが、その日ヒルが対戦した打者の誰一人として彼が2002年にドラフト指名された時に生まれていた選手はいなかった。
Dealing in the desert.
— Raising Royals (@KCRoyalsPD) May 21, 2025
45-year-old Rich Hill retires all 12 batters he faces, striking out 7, in his @Royals organizational debut!
Every single ACL Cubs hitter he faced was not born when Hill was drafted by Chicago in 2002. #RaisingRoyals👑 pic.twitter.com/lyqxB6Mxk2
(砂漠での戦い。45歳のリッチ・ヒルが対戦した12人の打者をすべて打ち取り、そのうち7人を三振に打ち取る快投で、@Royalsのデビュー戦を飾った! ヒルが2002年にシカゴにドラフト指名された当時、彼が対戦したACLカブスの打者全員がまだ生まれていなかった)
ヒルは昨シーズン、レッドソックスのブルペン要員として4試合に登板している。それ以前はリトルリーグで息子のコーチを務めるなど事実上の引退状態だった。それでもヒルは現役復帰を諦めてはいなかった。
これまで13チームでプレーしてきたベテラン左腕はキャリア通算で防御率4.01を記録し、1,409イニングを投げて1,428個の三振を奪っている。もし今回ロイヤルズでメジャー昇格すると14チームとなり、エドウィン・ジャクソン(ドジャース他)に次いでMLBで14チームでプレーした史上2人目の選手となる。
現時点では、ヒルのメジャー昇格の可能性はかなり高いと考えられる。実現すれば、今シーズンの最もクールなストーリーの1つとなるだろう。
原文:Royals' 45-year old's comeback debut stats make end of MLB retirement seem real
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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