アメリカン・リーグのワイルドカード争いまで数ゲーム差に迫るテキサス・レンジャーズは、このトレードデッドラインで終盤戦に向けての補強を行った。
レンジャーズはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの先発投手メリル・ケリーを3人の投手(ミッチ・ブラット、コール・ドレイク、デイビッド・ハガマン)と交換するトレードで獲得した。ケリーは36歳で、今季終了後にフリーエージェントとなるが、アリゾナでは依然として高いレベルのプレイを見せていた。
ケリーは現在メジャーリーグで最高の防御率3.22を誇り、チームの最大の強みとなっているレンジャーズの先発ローテーションに加わる。強力な先発陣にはプレイオフ進出に向けてさらにチームを牽引していく役割が期待される。
以下はレンジャーズの先発ローテーションの予想構成だ。
レンジャーズの先発ローテーション予想
順位 | 投手 |
1. | ジェイコブ・デグロム |
2. | ネイサン・イオバルディ |
3. | メリル・ケリー |
4. | パトリック・コービン |
5. | ジャック・ライター |
6. | クマー・ロッカー |
7. | タイラー・マーリー (故障者リスト) |
レンジャーズはリーグ屈指の先発ローテーションを誇る。その2トップを構成するのは、2度のサイ・ヤング賞に輝き、今季も21試合の先発で防御率2.55をマークしているジェイコブ・デグロムと、先発18試合で1.49の防御率をマークしているネイサン・イオバルディだ。
ケリーはデグロムとイオバルディに続く先発3番手として既に強力なローテーションをさらに強固なものとするだろう。ケリーは今季22試合に先発して防御率3.22とダイヤモンドバックスを支えていたが、今季終了後にフリーエージェントとなる。
ローテーションの後半には、テキサスで復活のシーズンを送るベテランのパトリック・コービンと2年目のジャック・ライターが控える。コービンは今季20試合の先発で防御率3.78と2019年以来の好成績を残しており、ライターはここまで18試合で防御率4.09を記録している。
先発投手の層を厚くする必要が生じた場合にはクマー・ロッカーも選択肢の一つだが、彼は今年、防御率5.00を超える苦戦を続けている。そのほか、現在60日間の故障者リスト入りをしているタイラー・マーリーは肩の故障で6月初旬から戦線離脱しているがシーズン終了前には復帰する可能性もある。
原文:Rangers projected pitching rotation: How Merrill Kelly fits in with Jacob deGrom, Nathan Eovaldi
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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