ピッツバーグ・パイレーツは現地7日(木)の休養日にデレク・シェルトン監督を解雇した。シェルトンの後任にはベンチコーチだったドン・ケリーが暫定監督に就任し、その初戦を勝利で飾ったが、ポール・スキーンズは試合前にシェルトン解雇のニュースにコメントした。
「残念ながら、驚きはなかった」とスキーンズはピッツバーグの地元ラジオ局『KDKA-FM』の取材に語った。
「結局のところ、自分たちはこの通り(12勝26敗だ)。誰かが責任を取らなければならない。残念だけど今、その人物は彼(シェルトン)だ」
パイレーツは現在、ナショナル・リーグ中地区の最下位に沈み、2015年にはナショナル・リーグ・ワイルドカードで敗退して以来、ポストシーズン進出を果たしていない。シェルトンは2020年からチームの監督を務めていた。
パイレーツの監督就任以来、シェルトンは通算306勝440敗の成績を残してきた。パイレーツとしては、スキーンズやオニール・クルーズのような選手がフリーエージェントとなり、より大きなマーケットのチームに移籍する前に、その力を活かすことを目指している。シェルトンの解任は、彼らを一夜にして優勝候補に変えることはないが、少なくともポストシーズン進出のチャンスを与える可能性はある。
スキーンズは、これほど多くの敗北を味わうことに慣れていないのだろう。ルイジアナ州立大学での最終年、スキーンズ擁するチームは全米王座を勝ち取るまでに17敗しか喫しなかった。
そして昨シーズンにMLBデビューすると、防御率1.96を記録し、オールスターに選出され、ナショナル・リーグの新人王に選出された。また、サイ・ヤング賞投票で3位に入ったほか、MVP選出でも得票した。
今シーズンもスキーンズはここまで防御率2.77、47奪三振を記録し、メジャーリーグでも今後数年間にわたって圧倒的なパフォーマンスを見せる可能性を見せている。あとはパイレーツがスキーンズを擁してポストシーズンに進出できるかどうか、ここからの戦いぶりが注目される。
原文:Pirates' Paul Skenes did not hold back when reacting to Derek Shelton firing
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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