フィラデルフィア・フィリーズのスラッガー、カイル・シュワーバーは今シーズン絶好調だ。現地3日(水)の試合前時点で、51ホーマーでメジャーリーグ(MLB)をリードするマリナーズのカル・ラリー(ロリー)にわずか2本差まで迫っている。
138試合終了時点でのシュワーバーの成績は打率.245、出塁率.366、長打率.577、本塁打49本、そしてMLB最多の119打点だ。彼の活躍がフィリーズのナショナル・リーグ東地区首位の原動力となっている。
シュワーバーは今季、オールラウンドなバッターとして活躍するために自身のアプローチを変えてきたという。米紙『Forbes』のジョン・ペロット氏とのインタビューの中で、彼は今季の成功の要因について次のように語った。
「これまではカウントを稼ぎながら、ボールを見極めるようにしてきた」とシュワーバーは言う。
「選球眼を磨いていけば、時にストライクゾーンのギリギリの球がボールの判定になることもある。ただ今年は、ストライクゾーンの球に対してより積極的に打つようにしてきた。この考え方が功を奏していて、より良いバッターになれた理由だと思う。常に絶好球だけを狙うのではなく、ダメージを与えられそうならどんなボールでも打っていくようになった」
シュワーバーの好成績はまさに絶好のタイミングで訪れたと言える。シュワーバーは今季終了後にはフリーエージェントとなる見込みで、多くの球団が彼の獲得に動くだろう。
オフシーズン中にシュワーバーとフィリーズが新契約に合意できるかどうかは注目だ。現在の予想では新契約は4~5年で総額1億ドル(1ドル148円換算で約148億円)を超える契約になると見られており、これはシュワーバーのキャリアでも最高額の契約となる。
原文:Phillies' Kyle Schwarber reveals key adjustment behind his success this season
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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