カイル・シュワーバーはもちろんベイブ・ルースではない。
しかし、シュワーバーのバッティングを見ていると、ルースを思い起こさせる、そんな気持ちになってくる。
フィラデルフィア・フィリーズのスラッガーはそれほど驚異的なパワーの持ち主だ。
そして今、シュワーバーはルースを含むMLB史上に名を残すグループの一員となった。
シュワーバーは29歳から32歳までの4シーズンで170本のホームランを記録した。
@FuzzyFromYT によると、これはMLB史上でも6人しか達成していない偉業だ。
- ベイブ・ルース
- サミー・ソーサ
- ジム・トーミ
- アレックス・ロドリゲス
- アーロン・ジャッジ
- カイル・シュワーバー
この選手たちほど驚異的なパワーヒッターのグループを想像するのは難しい。
そしてシュワーバーは打率こそ高くないが、ことホームランに関してはコンスタントに打ち続けている。
『OptaStats』によれば、 シュワーバーはMLB 史上で初めてチーム加入後最初の4シーズンすべてで38本以上のホームランを打った選手ともなった。
彼は2021年にナショナルズとレッドソックスで32本塁打をマークしたシーズンを経て、2022年にフィリーズに加入した。
そこから2022年に46本、そして2023年に47本を打つと、昨季は38本と数字を落としたが、今年もすでに40本をクリアしている。
この調子を維持すれば、2023年のキャリアハイ47本の更新はもちろん、自己初となる50本台到達の可能性も見えてくる。
現地4日の試合では、シチズンズ・バンク・パークを埋めた観衆から鳴り止まぬ「MVP」コールが巻き起こる中、シュワーバーは40号満塁アーチを放ってみせた。
"MVP, MVP, MVP"
— MLB (@MLB) August 5, 2025
The Bank is ROCKING 🔊 pic.twitter.com/Sdq67WahQm
シーズンはまだ残り2ヶ月弱ある。ルースを始めとしたレジェンドに肩を並べるパワー、そしてフィリーズ加入以来の着実なパフォーマンスを考慮すれば、シュワーバーの記録更新を否定する材料はないだろう。
原文:Phillies’ Kyle Schwarber joins Babe Ruth in incredible MLB home run history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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