このオフシーズンは、日本からメジャー移籍を目指すフリーエージェントたちにとって厳しいものとなっている。村上宗隆の市場はまるで成立せず、シカゴ・ホワイトソックスとの契約は当初の想定よりも低額なものに落ち着いた。今井達也も同様の状況だ。
程度は異なるものの、岡本和真も似たような状況に置かれている。少なくとも最近まではあまり注目を集めていなかった。『MLB.com』 のブライアン・マーフィー氏 は、岡本が今週ロサンゼルスで各チームと面談していると報じている。
ロサンゼルス・エンゼルス、ピッツバーグ・パイレーツに加え、サンディエゴ・パドレスも移籍先候補として浮上しており、現地1月4日(日)の期限に向けてこのロサンゼルスでの面談が契約交渉の始まりとなる可能性がある。
パドレスに岡本はフィットする?
「フリーエージェント市場の最終段階に入り、『MLB.com』のマーク・ファインサンドが情報筋から聞いたところでは、両選手とも今週ロサンゼルスで関心のあるチームと面談を行っていると言う」とマーフィー氏は報じた。
パドレスは今オフ岡本獲得に関心を示しているチームのひとつであり、この報道はパドレスが岡本と面談に向けてロサンゼルスに向かうチームになることを示唆している。
29歳の岡本はこのオフ、パイレーツ、エンゼルス、パドレスなど、いくつかのチームが移籍先候補として報じられてきた。
日本プロ野球(NPB)で6度のオールスター選出経験がある岡本は、日本での11シーズンで打率.277、OPS.882を記録している。決して若くはなく、MLBで実績のある強打者でもないが、この冬契約する価値のある選手と言える。
パドレスとのマッチングは興味深いところがある。パドレスは三塁手を必要としていないが、一塁手であればパドレスの打線に加えられる可能性はある。
ただ、ニック・ピベッタとジェイク・クロネンワースの契約を解消しようとしているにも関わらず、別の内野手に相応の額を追加投資することになる。
それでも岡本には賭ける価値があると考えられている。だから市場は停滞しているにもかかわらず、パドレスを含む複数のチームが今週中に彼と面談する予定となっている。
岡本のポスティング期間は1月4日(日)東部時間午後5時(日本時間5日午前7時)に終了する。本当に岡本が欲しいのか、そして新たな内野手獲得にいくらまでなら支払うつもりがあるのか、パドレスにとって決断までの猶予は1週間を切っている。
原文:Padres get update on Japanese free agent Kazuma Okamoto ahead of Sunday deadline
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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