ボルティモア・オリオールズが右のクローザー、ライアン・ヘルズリーと2年契約を結んだと 米ケーブル局『ESPN』のジェフ・パッサン氏が報じた。 契約額は2年間で2800万ドル(1ドル156円換算で約43億6800万円)、ヘルズリーがメディカルチェックを終えた段階で正式に契約が成立する。なお、この契約には2026年シーズン終了後に契約解除権(オプトアウト)が付帯する。
ヘルズリーに興味を持っていたチームの中には彼を先発転向させようと考えているチームもあると報じられていたが、、パッサン氏によればオリオールズでは9回を任されることになるようだ。
Orioles, RHP Ryan Helsley reportedly agree to 2-year deal, per multiple reports including @MLBNetwork insider @JonHeyman. Pic.twitter.com/fqTsvDt09C
— MLB (@MLB) November 29, 2025
オリオールズとしてみれば、オールスター選出の実績を持つクローザーを獲得したことになるが、ヘルズリーは2025年シーズン途中にニューヨーク・メッツへトレードされて以降不振に陥った。2024年のヘルズリーはメジャーリーグ(MLB)トップの49セーブを記録し、トップクラスの実績を誇るクローザーとして高く評価されていた。しかしメッツ移籍後は重要な場面で制球力の問題を見せ、22試合の登板で防御率7.20と苦しんだ。
それでも、『Baseball Savant』のデータによれば、本来の力は失われていなかったようだ。速球の平均球速は依然として90マイル台後(150キロ台)を維持し、時に100マイル(160キロ)を超えることもあった。スライダーとカッターも平均以上の変化を生み出していた。『FanGraphs』 の数値も球速と球種の形状は健在だったと示している。ただ、トレード後は与四球率が急上昇し、打者が制球の乱れを突くようになった。シーズン中の報道では、そのフォームからサインが漏れていたことが不振の一因だった可能性も示唆されている。
オリオールズは、ヘルズリーの問題が身体的なものではなくフォームの課題であり、環境の変化が彼の復調を促すと見ている。この賭けは、信頼できるクローザー獲得のコストと、オリオールズは今オフも経験豊富なクローザーを探しているという マイク・エリアスGMの最近のコメント を反映している。ヘルズリーは2022年から2024年にかけてMLB屈指のリリーフ投手として実績を残した。オリオールズはその姿が早いタイミングで復活することを期待している。
今回の契約はヘルズリーに復調の機会を与えるとともに、オリオールズにはブルペン陣を強化するためにゲーム終盤を任せられる高い潜在能力を持つリリーフ投手を獲得するチャンスをもたらした。もし苦戦が続くようなら、この契約は再起を図るトップクラスのクローザーに対する短期的な実験に終わる。だが、彼が制球力を取り戻し、メッツ時代に露呈した課題を克服できれば、ボルティモアにとって重要な戦力となる可能性は大いにある。
原文:Orioles take bold chance on two-time All-Star after stunning 2025 collapse
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください
MLB関連記事
- 「度重なる賭けは破滅を招く」WS3連覇目指すドジャースに厄介な問題が!? 今オフの補強戦略も再考必要か
「村上や岡本よりいいかも」ドジャース、密かに注目浴びる新戦力候補が!? キム・ヘソンの存在も追い風になるか - トロントとの相性は抜群? ディラン・シースが7年2億1000万ドルの大型契約でブルージェイズ入り
- 7年2億1000万ドルの大型契約を手にしたディラン・シースに続くフリーエージェント投手は誰だ?
- 今井達也は深追いしない? 2026年に向けたヤンキースの先発ローテーション事情をブライアン・キャッシュマンGMはどう考えるか
- MLB選手会発表のFA選手移籍先一覧|2025年オフ
- 【MLB2025年オフ】村上宗隆&岡本和真はどうなる?日本人選手ニュース&動向まとめ

