ニューヨーク・ヤンキースが日本プロ野球(NPB)から最後に獲得した選手は、2014年の田中将大(現NPBジャイアンツ)だ。もう10年以上前の話である。
とはいえ、ブライアン・キャッシュマンGMがその後も日本のスーパースター獲得を試みていないわけではない。ヤンキースは山本由伸と佐々木朗希に対して、彼らがロサンゼルス・ドジャースと契約する前に契約を提示したと報じられている。
打撃陣に関して言えば、松井秀喜がピンストライプのユニフォームを着て球団史上最高の日本人選手となったが、これはさらに昔の話だ。
このオフの注目株はヤンキースにフィットしない?
今オフシーズン、メジャー移籍に向けて注目されるNPBのスラッガーが二人いる。三塁手/一塁手の村上宗隆(スワローズ)と三塁手の岡本和真(ジャイアンツ)だ。
だが、スポーツニュースサイト『The Athletic』のブレンダン・クーティ氏 は、村上と岡本がいかにNPBでスーパースターであってもヤンキースにはフィットしないと見ている。その理由として、ヤンキースが内野のコーナーのポジションに抱える課題を挙げている。
「村上は驚異的なパワーを持つが、空振りが多いという懸念点を持つ左打者であり、また一塁手としての守備力の低さも引っかかる」と、NPBにおける日本人選手のシーズン最多本塁打記録を保持する村上についてクーティ氏は指摘する。
「キャッシュマンGMはベン・ライスを来季のレギュラーと見なしており、おそらく一塁に入ることになるだろう。26歳のライスは今季131のOPS+を記録した。守備面での向上は必要だが、まだ新人契約のため、(ライス起用は)重要なポジションでのコスト削減に貢献することになる」
岡本は村上よりもコンタクト率が高いが、岡本の代理人をスコット・ボラス氏が務めていることもあり、チームは長期契約に前向きでない可能性がある。ヤンキースは一塁のライスや三塁のライアン・マクマーンと併用できる「より安価で短期契約できる」選手を探すのではないかとクーティ氏は付け加えた。
ヤンキースがNPB から強打者を補強にするにはまだ少し時間がかかるかもしれない。
その一方で、彼らは 埼玉西武ライオンズの先発投手、今井達也に興味を持っているという報道もある。
攻守いずれにせよヤンキースに久々の日本人選手は誕生するのか、引き続きその動向が注目される。
原文:NPB stars 'don't seem to match' Yankees' offseason needs
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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