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村上宗隆がコンテンダーではなく再建モードのホワイトソックスと2年契約を結ぶ理由とは

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Chavkin

村上宗隆がコンテンダーではなく再建モードのホワイトソックスと2年契約を結ぶ理由とは image

このオフのフリーエージェント市場で最も注目された日本人選手が移籍先に選んだチームは意外なチームだった。

現地21日(日)、シカゴ・ホワイトソックスが25歳の強打者・村上宗隆と複数年契約を結ぶと 米ケーブル局『ESPN』のジェフ・パッサン氏が報じた。チームが再建を図る中、村上は若手中心の戦力に若きパワーヒッターとして加わる。

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当初、村上は戦力的により確立されたチームと契約すると予想する向きが多かった。だが、結局、村上獲得をめぐるマーケットは盛り上がりを見せることはなかった。今回の2年契約によって、村上はまずメジャーリーグ(MLB)のピッチャーとの対戦を経験し、全盛期を迎える段階でより大きな契約を獲得する可能性を得ることができる。

ここでは、なぜ村上がホワイトソックスを選んだのか、その理由を解説する。

村上宗隆がホワイトソックスを選んだ理由

村上は日本で際立った成績を残してきたが、MLBのチームは結局、25歳のこのフリーエージェント選手に対する懸念を払拭できなかったようだ。村上の三振率が日本プロ野球(NPB)でもトップクラスだったこと、そして一塁と三塁のいずれのポジションでも守備に不安を抱えることが懸念材料となっていた。

そのため、来季優勝を狙うチームはいずれも村上を育成候補として獲得することに慎重な姿勢を見せ、日本屈指のスラッガーはチーム再建中のホワイトソックスへ向かうことになった。パッサン氏によれば、村上は来年シカゴで三塁ではなく一塁でプレーする。

再建モードにあるホワイトソックスであれば、村上がMLBへ適応していく中でその成長の痛みを経験させられるだけの余裕がチームにあると言う訳だ。また、これにより村上はMLBのレベルで自らの地位を確立した上で、2年後に27歳という若さで再びフリーエージェント市場に出る機会を得ることができる。

村上の契約内容

  • 契約年数: 2年
  • 総額: 3400万円(1ドル157円換算で約53億3800万円)

シカゴは村上と2026年と2027年シーズンの2年間、総額3400万ドルの契約を結んだ。今回の契約にオプトアウト条項はないため、村上は今後2シーズンこの契約でプレーし、27歳で再びフリーエージェントとなる。

村上の日本での成績

村上は日本プロ野球(NPB)の東京ヤクルトスワローズに所属し、若くして高い長打力を発揮した。特に際立った活躍を見せたのが22歳のシーズンで、この年村上は56本塁打を放ち、日本人選手によるNPBシーズン最多記録を樹立した。

村上の三振率の高さは日本ではさほど問題視されなかったが、MLBでは課題となる可能性がある。しかし、その課題を克服できれば、村上はメジャーリーグを代表する強打者の一人となるだろう。

年度試合数安打得点ホームラン打点盗塁三振打率出塁率長打率OPS
20186111205.083.214.333.548
20191431187638965184.231.332.481.814
202012013070288611115.307.427.5851.012
2021143139823911212133.278.408.566.974
20221411551145613412128.318.458.7101.168
20231401277631845168.256.375.500.875
202414312282338610180.244.379.472.851
20255651342247464.273.379.6631.043

原文:Why did Munetaka Murakami sign with the White Sox? Japanese HR champion chooses Chicago over Red Sox
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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