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これも駆け引きの一つか、ポスティング期限目前になっても沈黙が続く村上宗隆に集まる注目

石山修二 Shuji Ishiyama

Kristie Ackert

これも駆け引きの一つか、ポスティング期限目前になっても沈黙が続く村上宗隆に集まる注目 image

Jiji Press

日本プロ野球(NPB)からメジャー移籍を目指す村上宗隆のフリーエージェント市場を巡る謎は興味深いものだ。彼のMLBポスティングの期限は目前に迫っており、現地時間22日(月)東部時間午後5時(日本時間23日午前7時)に締め切られる。

球団視察もなければ、流出した夕食の写真も、SNS上の痕跡もない。米全国紙『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール氏 によれば、この静けさは意図的なものと言えそうだ。

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YouTubeやポッドキャストで展開される『ファール・テリトリー』に出演したナイチンゲール氏は、村上が代理人に交渉の非公開を指示したのだろうと語っている。これは他の日本人スター選手たちがメジャーリーグ移籍時に取った手法と類似している。佐々木朗希も目立たぬアプローチを取っていたし、大谷翔平のドジャース移籍も事実上決定するまではファンの記憶以上に静かだった。

そして村上の場合、公の話題が少ないことがむしろ選手にとって有利に働く可能性をナイチンゲール氏は示唆した。他選手の交渉の影響や憶測に左右されずに自身の交渉を進められるからだ。また契約成立後の突然の発表も可能になる。

村上がNPBで確立した地位を考えれば、この沈黙は注目に値する。

25歳のスラッガーは、日本がこの数十年で生み出した最も優れた打者の一人だ。東京ヤクルトスワローズで村上は通算打率.270、出塁率.394、長打率.557、246本塁打を記録している。2022年には56本塁打を放ち、NPB史上最年少の三冠王に輝き、リーグMVPを受賞した。故障に悩まされた2025年シーズンでさえ、56試合で22本塁打を記録している。

この実績と若さこそ、彼がポスティングされて以来各チームの注目を集め続けている理由だ。

ナイチンゲール氏は村上の静かなスタイルに合う球団の例として デトロイト・タイガースを挙げている。タイガースは三塁手の補強が急務で、年俸総額にも余裕があり、フロントの内部情報が漏れることは稀だ。村上には既存の打線を補強する役割ではなく、即戦力として中軸打者としての役割を担うことが求められる。

関係者間の噂ではボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・メッツなど他のチームの名も浮上している。だが、これらのチームの場合には目に付く動きが生まれやすい傾向にある。情報が全くリークされない状態が続いてきたことで、村上の決断は前触れなく突如発表されるのではという憶測が高まっている。

ポスティング期限が迫る中、ニュースになっていないからといって停滞していると誤解すべきではない。ナイチンゲール氏の見立て通り、村上の新たなチームは突如として前触れもなく静かに明かされることになるのだろう。

原文:As deadline nears, Munetaka Murakami’s quiet free agency takes center stage
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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Editorial Team

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