トロント・ブルージェイズは、ワールドシリーズ第3戦で大谷翔平が最初の4打席で全て長打を放ったのを見て、「もう十分だ」と判断した。
大谷が7回にソロ本塁打で同点に追いつくと、トロントは彼に再び投球を見せないよう全力を尽くし、この試合はポストシーズン史上でも最長クラスの試合となる中で、現リーグMVPの大谷に対して4度の申告敬遠を与えた。
ロサンゼルス・ドジャースには大谷を返すチャンスも十分にあったが、両チームの打線が振るわない中、将来の殿堂入り選手を避ける判断が賢明に見え始めた。
ここでは、大谷の4度の敬遠がMLBおよびポストシーズン史上でどの位置にランクされるかを見ていく。
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1試合における最多敬遠数は?
大谷翔平の4度の敬遠は、MLB史上2位タイで、アンドレ・ドーソンに次ぐ記録となっている。以下は、1試合における敬遠数ランキングだ。
| 選手 | 敬遠数 | 日付(現地時間) | チーム | 対戦相手 |
| アンドレ・ドーソン | 5 | 1990年5月22日 | カブス | レッズ |
| 大谷翔平 | 4 | 2025年10月27日 | ドジャース | ブルージェイズ |
| ジェームズ・ウッド | 4 | 2025年6月29日 | ナショナルズ | エンゼルス |
| バリー・ボンズ | 4 | 2004年9月22日 | ジャイアンツ | アストロズ |
| バリー・ボンズ | 4 | 2004年6月12日 | ジャイアンツ | オリオールズ |
| バリー・ボンズ | 4 | 2004年5月1日 | ジャイアンツ | マーリンズ |
| バリー・ボンズ | 4 | 2004年4月23日 | ジャイアンツ | ドジャース |
| マニー・ラミレス | 4 | 2001年6月5日 | レッドソックス | タイガース |
| ギャリー・テンプルトン | 4 | 1985年7月5日 | パドレス | パイレーツ |
| ロジャー・マリス | 4 | 1962年5月22日 | ヤンキース | エンゼルス |
| テッド・クルズースキー | 4 | 1951年9月7日 | レッズ | カブス |
アンドレ・ドーソンが1990年5月22日にシンシナティ・レッズ戦で記録した5度の敬遠は、今なおMLB記録として残っている。この試合は16イニングに及び、ドーソンはシーズン打率.346で臨んでいた。それでもレッズは2-1で敗れた。
バリー・ボンズは当然、MLB史上4度の敬遠を記録した10試合のうち4試合を占めている。通算本塁打記録保持者のボンズは、2004年に4試合でそれぞれ4度ずつ敬遠された。
ワシントン・ナショナルズのジェームズ・ウッドは、大谷以外で過去10年間に1試合で4度敬遠された唯一の選手だ。エンゼルスは2025年6月29日の試合でウッドを敬遠したが、ナショナルズはそれでも7-4で勝利している。
ポストシーズンにおける1試合の最多敬遠数は?
大谷は、ポストシーズン1試合での敬遠最多記録(4回)を更新した。これまでの4回または5回の敬遠はすべてレギュラーシーズンでの記録だったが、大谷は第3戦のパフォーマンスで唯一無二の存在となった。
原文:Most intentional walks in a game: Where Shohei Ohtani's four Game 3 free passes rank in MLB history
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)
