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キャッチャーによるMLB史上シーズン最多本塁打トップ9|2025年のカル・ラリーが新記録を樹立

石山修二 Shuji Ishiyama

Daniel Chavkin

キャッチャーによるMLB史上シーズン最多本塁打トップ9|2025年のカル・ラリーが新記録を樹立 image

カル・ラリー(ローリー)は、そのポジションを考慮すれば、メジャーリーグ(MLB)史上でも屈指と言っていいシーズンを送っている。

マリナーズのキャッチャーであるラリーはMLBでトップの50本塁打をマークしている。この数字自体驚くべきものだが、このバッティングに加え、ほぼ毎日のようにキャッチャーとしてプレーし、リーグ屈指の投手陣のパフォーマンスを最大限に引き出すために尽力している点も評価すべきだ。

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通常、キャッチャーは守備を重視するポジションであり、打撃よりもキャッチャーとしての役割に重点を置いている選手が多い。そのため、このポジションでラリーのようにパワーを発揮することは他のポジションと比べると稀で、ラリーはMLBの歴史に名を刻むチャンスを手にしている。

ここでは、MLB史上最も多くのホームランを記録したキャッチャーたちを紹介する。

 1位:カル・ラリー/50本(2025年マリナーズ)

Cal Raleigh

ラリーはサルバドール・ペレスの記録を破るペースでホームランを量産してきたが、そのペースは軽々と新記録を達成するハイペースだった。すでにラリーは、オールスターブレイクの時点で史上2位だったジョニー・ベンチを抜き去った。

そして8月17日(日)のリトルリーグ・クラシックでペレスの記録に1本差に迫ると、24日(日)、シーズン130試合目となるアスレティックス戦の初回に待望の今季48号を放ち、ついにMLB史上1位タイに並んだ。

ラリーとペレスがタイ記録で並んでいたのは1時間ほどしかなかった。続く2回の第2打席、ラリーはこの試合 2本目のホームランを放ち、即座に記録更新を果たした。

2位:サルバドール・ペレス/48本(2021年ロイヤルズ)

Salvador Perez

2021年、サルバドール・ペレスは48本塁打を放ち、キャッチャーのシーズン最多本塁打記録を更新した。51年間続いたジョニー・ベンチの記録を破り、ロイヤルズのチーム最多本塁打記録にも並ぶ、ペレスにとってキャリア最高のシーズンとなった。

( サルビー 🙌 サルバドール・ペレスが、キャッチャーのシーズン最多本塁打記録を更新(46号))

サルバドール・ペレスが、ロイヤルズのシーズン最多本塁打記録に並ぶ48号)

3位:ジョニー・ベンチ/45本(1970年レッズ)

Johnny Bench

長い間、ジョニー・ベンチが打ったシーズン45本塁打は、キャッチャーの最多本塁打記録として破られることはない記録だと考えられてきた。レッズの殿堂入り選手であるベンチは1970年に初のMVPを獲得する過程で、リーグトップの45本塁打、148打点を記録するキャリアハイの成績を残した。

(1970年の今日:シンシナティ・レッズのキャッチャー、ジョニー・ベンチが、45本塁打、148打点でリーグトップの成績を残し、ナショナルリーグのMVPに選ばれた!)

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4位:ハビー・ロペス/43本(2003年ブレーブス)

Javy Lopez

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ハビー・ロペスはリーグ屈指の名捕手として活躍した。キャリアハイのシーズンとなったのは32歳だった2003年のブレーブス時代だ。ロペスはそれまでのキャリアハイを9本上回る43本のホームランを放った。そのキャリアで本塁打30本を超えるのは2度目だった。ロペスは代打やDHとしての出場ではなく、キャッチャーとして出場した試合で43本中42本のホームランを打って、この数字を残した。

(2003年7月20日メッツvsブレーブス、ハビー・ロペスの3ランホームランで、一気に1点差の試合に!」 - スキップ・キャレイ)

5位タイ:ロイ・キャンパネラ/41本(1953年ドジャース)

Roy Campanella

1シーズンで40本以上のホームランを打った最初のキャッチャーは、1953年のロイ・キャンパネラだった。この年、3度のMVP受賞のうち2度目を獲得したキャンパネラは、ブルックリン・ドジャースでリーグトップの41本塁打を放ち、142打点を記録した。この記録は、ジョニー・ベンチが更新するまで17年間破られることがなかった。

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5位タイ:トッド・ハンドリー/41本(1996年メッツ)

Todd Hundley

1996年、27歳のトッド・ハンドリーは、メッツで41本のホームランを記録した。これはそれまでの彼のキャリアハイ25本を大きく上回るものだった。ハンドリーはこの年、2度のオールスター出場のうちの1度目を果たし、メッツのシーズン最多本塁打記録を更新した。この記録はカルロス・ベルトランが並ぶまで10年間、そしてピート・アロンソが更新するまで23年間チーム記録として輝いた。

(1996年9月14日:トッド・ハンドリーがシーズン41本目となるホームランを放った。この記録は2019年にピート・アロンソが更新するまで、メッツのシーズン最多本塁打記録だった。)

7位タイ:ジョニー・ベンチ/40本(1972年レッズ) 

Johnny Bench

シーズン45本塁打を達成してから2年後、ジョニー・ベンチは1972年に再び40本塁打の大台に到達し、2度目のMVPを受賞した。これにより、ベンチはMLB史上初めてキャリアで2度40本塁打を達成した捕手となり、その記録はピアッツァが登場するまで27年間彼1人のものだった。

7位タイ:マイク・ピアッツァ/40本(1997年ドジャース) 

Mike Piazza

マイク・ピアッツァは、MLB史上屈指の打撃力を誇るキャッチャーとして知られ、1993年から2002年までの全盛期には10シーズン中9シーズンで30本以上のホームランを放った。1997年、ドジャースでの最後のフルシーズンにおいて、ピアッツァはキャリア初となる40本塁打を達成し、キャリアハイの打率.362を記録。MVP投票では2位にランクインした。

(1997年、ドジャー・スタジアムのレフト場外へ飛び出すマイク・ピアッツァのホームラン。)

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7位タイ:マイク・ピアッツァ/40本(1999年メッツ)

Mike Piazza

1998年シーズン途中にピアッツァはマーリンズへトレードされ、その後マーリンズからメッツへと移籍したが、ピアッツァはそこでも成功を収め続けた。メッツでの最初のフルシーズン、ピアッツァはキャリア2度目の40本塁打を達成し、トッド・ハンドリーのチーム記録に1本差と迫った。また、124打点を記録し、1997年のキャリアハイに並んだ。

(1999年4月28日、マイク・ピアッツァがトレバー・ホフマンからサヨナラ2ランを放ち、パドレスを4-3で下した。)

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原文:Most home runs by a catcher: Where Cal Raleigh's 2025 HR total ranks compared to MLB record
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Daniel Chavkin

Daniel Chavkin is a Digital Content Producer for The Sporting News. A 2018 graduate from the University of Maryland, he has previously written for Sports Illustrated, NBC Sports and NFLTradeRumors.com.