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タリク・スクーバルやポール・スキーンズも? このオフのトレードが噂されている14選手をピックアップ

Contributing Writer
タリク・スクーバルやポール・スキーンズも? このオフのトレードが噂されている14選手をピックアップ image

MLBのオフシーズンは長く曲がりくねった道のように一筋縄ではいかない。カイル・タッカー、ボー・ビシェット、ピート・アロンソら有力なフリーエージェントたちが間もなく契約交渉に乗り出す。その一方でトレード市場に予想しなかった貴重な戦力が現れる可能性がある。

サイ・ヤング賞受賞者から手頃な年俸で獲得可能な若手選手まで、今オフはフリーエージェントとなることなく移籍する有力選手が出てくるかもしれない。

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1年前には、カイル・タッカー(カブス)、ギャレット・クロシェ(レッドソックス)、コディ・ベリンジャー(ヤンキース)、ジョシュ・ネイラー(マリナーズ)、ヘスス・ルザード(フィリーズ)、デビン・ウィリアムズ(ヤンキース)といった選手たちがトレードで移籍した。次は誰だろうか?

ここでは、2026年シーズンを前にトレードが噂されている有力選手14名を紹介する。

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タリク・スクーバル(先発投手、タイガース)

Detroit Tigers starting pitcher Tarik Skubal (29) throws a pitch against the Houston Astros in the second inning at Comerica Park.

Lon Horwedel-Imagn Images

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 現在の契約: 2026年シーズンまで

このオフの最大の関心事は、デトロイト・タイガースがエースのタリク・スクーバルをトレードに出すかどうかだ。契約最終年を迎えるサイ・ヤング賞受賞投手は2025年シーズン、防御率2.21、WHIP 0.89と前年を上回る活躍を見せ、10月のプレイオフでも圧巻のピッチングを披露した

米ケーブル局『ESPN』によれば、タイガースは少なくともスクーバルに対するトレードの提案に耳を傾けると考えられている。スクーバルは来シーズン後フリーエージェントとなる前にタイガースと契約延長する意向を見せていないため、たとえ成立に踏み切ることはなくてもこのトレードの噂は飛び交い続けるだろう。

フレディ・ペラルタ(先発投手、ブルワーズ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 現在の契約: 2026年まで

フレディ・ペラルタはMLBベストの最高の成績を収めたばかりで、2026年もわずか800万ドル(1ドル154円換算で約12億3200万円、以下同)の年俸で契約下にある。そのエースをミルウォーキー・ブルワーズがなぜトレードするのか。これがブルワーズのやり方だ。再契約が難しいと考えられる選手をトレードに出し、交換要員で優勝争いできるだけの戦力を維持する。昨年のコービン・バーンズのトレードは成功とは言えなかったが、デビン・ウィリアムズ放出ではケイレブ・ダービンという貴重な戦力を獲得した。

2025年に33試合先発で防御率2.70、204奪三振を記録したペラルタだが、わずか1年プレイさせるために貴重なプロスペクトを差し出すチームはまずないだろう。それでも、少なくとも優秀な2番手投手となりうるペラルタをこの年俸で手に入れられるのであれば、ブルワーズに貴重な戦力をもたらす可能性はある。

ジャレン・デュラン(外野手、レッドソックス) 

Red Sox Jarren Duran
Getty Images

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 現在の契約: 2028年まで

ジャレン・デュランは2024年にアメリカンリーグのMVP投票でトップ10入りし、2025年も70本の長打を記録する活躍を見せた。しかしレッドソックスは外野の選手層が厚い。余剰戦力を投手の補強に転換できるとの考えから、彼の名前がトレード候補に浮上している。デュランではなくウィルヤー・アブレイユを放出する可能性もあるが、よりオールラウンドな選手で契約期間も3年残っているデュランの方が、レッドソックスにとってはより良い交換要員を期待できるだろう。

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ジョー・ライアン(先発投手、ツインズ) 

Joe Ryan

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 現在の契約: 2027年まで

ジョー・ライアンはこの夏に多くの選手を放出したミネソタ・ツインズのトレード候補の1人と考えられ、レッドソックス行きが噂されていた。しかしチームはこのオフに再交渉できる可能性を見込んで手放さなかった。チーム再建中のツインズにあって、現在もライアン残留の可能性は報じられているが、契約期間が2年残っている彼をトレードに出せば、かなりの交換要員が見込めるだろう。ライアンは今季、防御率3.42、WHIP1.04、9イニングあたり10.2奪三振と自己最高の成績を残している。

ケテル・マルテ(二塁手、ダイヤモンドバックス) 

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 現在の契約: 2030年まで

ケテル・マルテはこれまでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと3度の契約延長を結んだが、その度に見事な活躍を見せ続けている。3度のオールスター選出経験を持つ彼は2024年にMVP最終候補に選ばれ、2025年は36試合を欠場しながらも28本塁打を放ち、OPS.893を記録した。手頃な契約で優れた打撃力を発揮するマルテは、ダイヤモンドバックスにとって手放すには貴重な戦力かもしれない。ただ若手の投手補強を優先するとすれば、彼をトレードすることで大きな見返りが得られるだろう。地元紙『アリゾナ・リパブリック』は、ダイヤモンドバックスが少なくともマルテのトレード交渉に耳を傾けると考えられていることを報じている。

サンディ・アルカンタラ(先発投手、マーリンズ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 現在の契約: 2026年まで (2027年はクラブオプション)

サンディ・アルカンタラは今年、トミー・ジョン手術からの復帰後で不調が続く中でも7月のトレードデッドラインでその動向が注目される選手だった。しかしマイアミ・マーリンズは最終的に再契約にトライすることを決めた。サイ・ヤング賞受賞の実績を持つアルカンタラは今季最後の8試合で防御率2.68を記録しており、この判断は賢明だったと言えるかもしれない。アルカンタラを放出したからと言ってチームを刷新できるわけではないが、トレードを決断すれば貴重な交換要員を獲得できる立場にはある。

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ポール・スキーンズ(先発投手、パイレーツ)  

  • 2026年開幕時の年齢: 23歳
  • 現在の契約: 2029年まで

ピッツバーグ・パイレーツが今オフにポール・スキーンズをトレードするとは想像しにくい。報道もそれを裏付けている。とはいえ、興味本位なファンのためだけに彼の名前がトレード話に浮上していると言うのもフェアではない。スキーンズをトレードに出すことでパイレーツにはチームを再建できる可能性があるからだ。スキーンズはメジャーデビュー以来、2年連続して低迷するチームで防御率2点台を切る成績を残し、確かなエースとして2024年のサイ・ヤング賞を受賞した。ポジションを問わず現在のメジャーリーグで屈指の選手であり、契約期間もまだ4年残っている。

パイレーツが2026年以降も方向性を見出せないと判断した場合、スキーンズのトレード交渉に応じる可能性は否定できない。とはいえ、ピッツバーグはスキーンズの市場価値を熟知している。この冬にトレードがまとまったとしたら驚きだ。

マッケンジー・ゴア(先発投手、ナショナルズ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 27歳
  • 現在の契約: 2027年まで

マッケンジー・ゴアは、この夏のトレードデッドラインでも移籍する可能性があったが、球団が求めるような大型オファーは得られなかった。ポール・トボニ氏が編成部門の新たな責任者に就任したことで、ワシントン・ナショナルズは今冬、ゴアをトレードに出して新たなスタートを切る決断を下すだろうか?

先発ローテーションの核となりうる投手をトレードに出すのは、投手陣の補強が急務の球団にとって難しい決断だ。しかしゴアは依然として不安定なピッチングを続けている。常に1試合二桁奪三振を記録できるだけの力を持ちながら、乱調ぶりを見せることも多く、2025年には自責点6点以上を許す試合が3試合あった。ゴア獲得にはこうした問題を解決できるかどうかがついてまわる。ただナショナルズが近年投手陣で示してきた実績を考えれば、比較的安全な賭けと言えそうだ。

パブロ・ロペス(先発投手、ツインズ) 

Pablo Lopez
Getty Images

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 現在の契約: 2027年まで

この夏に多くの選手を放出したツインズだが、それでもまだ優勝争いをするチームが獲得に興味を示す可能性のある先発投手が2人いる。その1人、パブロ・ロペスはベテランだが、来季の開幕時点でもまだ30歳になったばかり、2027年までは契約も残っており、2025年に故障で戦線離脱するまでの3シーズンは常にプレイし続けていた。過去5シーズンの防御率は3.61で、2025年シーズンは14試合に先発して2.74を記録している。ただし2026年と2027年の両年の年俸はで2175万ドル(約33億4950万円)となっており、獲得には一定のコストも伴う。

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ソニー・グレイ(先発投手、カーディナルス)

  • 2026年開幕時の年齢: 36歳
  • 現在の契約: 2026年まで (2027年はクラブオプション)

セントルイス・カーディナルスがソニー・グレイを放出するには、契約の残り4000万ドル(約61億6000万円)の一部を負担しなければならない。それでもこのオフに袂を分つのは正解と思われる。グレイはシーズン終了時、キャリア終盤を迎えて優勝したいと発言しているが、カーディナルスは来季、勝ち星を積み重ねる状況にないかもしれない。ベテランのグレイは、ツインズで輝かしい2023年シーズンを過ごしたが、カーディナルスに加入してからは後退を続けている。今シーズンの成績は防御率4.28、WHIP1.23だった。それでもFIP 3.39と与四球率の低さを考えれば、グレイにはまだキャリア通算2000奪三振に迫るだけの余力は残っていると考えられる。

テイラー・ウォード(外野手、エンゼルス)

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 現在の契約: 2026年まで

テイラー・ウォードの名前は7月のトレードデッドライン前にも浮上したが、ロサンゼルス・エンゼルスは結局放出には踏み切らなかった。ただ外野手の層が厚くなることが想定されており、このオフにウォードかジョー・アデルのいずれかを放出するのは理にかなった判断だろう。2025年は打率.228と低調だったが、自己最多の36本塁打を放ち、OPSは.800に迫っており、契約最終年を残したウォードにはまだ多少の価値が残っている。5年連続でリーグ平均のOPS+を上回る成績を残した彼の長打力を生かして、投手陣の補強につなげたいところだ。

ミッチ・ケラー(先発投手、パイレーツ)

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 現在の契約: 2028年まで

パイレーツはこのオフでもミッチ・ケラーをトレードできると考え、夏のトレードデッドラインの段階では放出しなかった。しかしケラーが後半戦に苦戦する傾向があることを考えれば、夏のタイミングがトレードしてしまった方が賢明だったかもしれない。ケラーはデビュー以来、オールスターゲームを挟んで後半戦は防御率が1点以上悪化しており、最終的な防御率もここ3年は毎年4.00を超えている。それでもケラーの耐久性と安定した制球力は、パイレーツに一定の戦力をもたらすトレード要員となり得るだろう。

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ノーラン・アレナド(三塁手、カーディナルス)

Cardinals Nolan Arenado - Mandatory Credit: Jeff Curry-Imagn Images

Mandatory Credit: Jeff Curry-Imagn Images

  • 2026年開幕時の年齢: 34歳
  • 現在の契約: 2027年まで

カーディナルスは昨年もノーラン・アレナドのトレードを試みたが、彼は可能性のあるトレードを2度にわたって拒否した。それから1年が過ぎ、契約終了が近づく中、カーディナルスが契約延長の姿勢を見せないことから、このオフはアレナドもより柔軟な姿勢を見せると思われる。

8度のオールスター選出を誇るアレナドだが、その打撃力が急激に低下している。カーディナルス移籍当初は輝かしい成績を残したが、アレナドのOPSは2023年に.800を下回り、2025年には.666まで落ち込んだ。かつてのような打撃を再び見せる可能性は極めて低い。それでもカーディナルスに契約の一部を負担してでもトレードする意向があるならば、環境の変化で復調を期待するチームが現れるかもしれない。

アドリス・ガルシア(外野手、レンジャーズ)

Rangers Adolis Garcia - Mandatory Credit: Gary A. Vasquez-Imagn Images

Mandatory Credit: Gary A. Vasquez-Imagn Images

  • 2026年開幕時の年齢: 33歳
  • 現在の契約: 2026年まで

2023年のポストシーズンで活躍したアドリス・ガルシアだが、テキサス・レンジャーズがトレードで放出したとしても交換要員はあまり期待はできそうにない。それでもチームとしては今オフにトレードの可能性を模索するのが正解だろう。レンジャーズは来季に向けてチームの若返りを目指すと報道されており、チーム年俸総額を削減すると考えられる。契約最終年を迎える33歳のガルシアは昨シーズンの不振を考えると、チームのプランにフィットしない可能性が高い。今オフに年俸調停となっているが、2026年の年俸は約1200万ドル(約18億4800万円)と見込まれている。打線の強化が必要な優勝候補チームにとってみれば、この金額はそれほど高くないと言えるだろう。

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原文:MLB trade rumors: 14 players most likely to be traded, from Tarik Skubal to Paul Skenes
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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