「決断を迫られる」ドジャース主力にポストシーズン出番ナシの可能性 不振続く打撃以外が決め手に?

柴田雅人 Masato Shibata

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ロサンゼルス・ドジャースは日本時間20日(現地時間19日)、サンフランシスコ・ジャイアンツに6-3で勝利し、13年連続となるポストシーズン進出を決めた。ここからは地区優勝争いの決着を経て、10月のポストシーズンに突入していくことになるが、マイケル・コンフォートについては出番を失ってしまうかもしれない。MLB公式サイト『MLB.com』が報じている。

現在32歳のコンフォートは昨オフ、1年1700万ドル(約25億1400万円)でドジャースに加入した左打ちの外野手。昨季までに通算167本塁打、昨季も20本塁打を放った打撃が持ち味で、ドジャースもこの点を評価して契約を結んだ。

しかし、迎えた今季は開幕から打撃不振に苦しんでおり、同20日時点での打席成績は131試合、打率.197、11本塁打、34打点と、当初期待されたような数字は残せていない。後半戦は7月末にトレード加入したアレックス・コールらにスタメンを譲る試合も少なくない状況だ。

同サイトはドジャースのポストシーズン進出決定を受け、ポストシーズンのロースター枠や先発ローテーションなどを考察する記事を公開した。その中で、「ドジャースは控え選手の起用について決断を迫られる。故障離脱中のウィル・スミスが間に合うと仮定すれば、ベン・ロートベット、ダルトン・ラッシング、コンフォート、コール、キム・ヘソンの5人で3枠を争うことになる」と、5名の野手がふるいにかけられる可能性を指摘した。

前出の5名はロートベット、ラッシングが捕手、キムが内野手、コンフォート、コールが外野手という顔ぶれだが、ロートベット、ラッシング、キムの3名は「キムは代走や守備要員として有用だ。控え捕手にはラッシングよりも、好調を維持しているロートベットを起用する方が理にかなっているかもしれない。ただし、ドジャースはワイルドカードシリーズでは投手1人を減らし、3人の捕手全員をロースターに含める選択肢もある」とベンチ入り濃厚と推測。

一方、コンフォートとコールについては「どちらが優れているかは五分五分だ。両者ともロサンゼルスでは打撃で持続的な成功を収めていないからだ」としつつも、「現時点では、外野3ポジションをこなせる能力を考慮してコールを優先しよう」と、守備力の差を理由にコンフォートが外される展開を予想している。

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柴田雅人 Masato Shibata

スポーティングニュース日本版スポーツコンテンツライター。福岡県出身。幼少期から相撲、野球、サッカーを中心に幅広くスポーツを観戦。大学卒業後からライター活動を開始し、主にスポーツ記事の企画立案、取材、執筆などに携わる。現在もスポーツ観戦が一番の趣味で、複数競技を同時に視聴することもしばしば。