ロサンゼルス・ドジャースは日本時間5~10日(現地時間4~9日)にかけフィラデルフィア・フィリーズとディビジョン・シリーズ(DS)を戦い、3勝1敗で同シリーズ突破を決めた。唯一負けた試合では、クレイトン・カーショーが悔しい結果に終わったことも話題となったが、同僚のムーキー・ベッツは一部ファンの意見に不満を抱いているようだ。米メディア『ドジャースネイション』が報じている。
今季限りで現役を引退する予定となっているカーショーは、レギュラーシーズンでは先発として11勝をマーク。ポストシーズンではワイルドカードシリーズ(WCS)はロースター外だったが、DSではリリーフとしてロースター入りした。
迎えたDSでは第3戦、1-3と2点ビハインドの7回表に登板。無死一、二塁のピンチを招きながらも無失点に抑え、この回限りでお役御免かと思われた。だが、チームを率いるデイブ・ロバーツ監督は他投手を温存したい思惑があったのか、8回もカーショーを続投させた。
すると、カーショーは2本の本塁打を含め計5失点(自責4)とまさかの炎上を喫し、チームの敗戦を決定づけてしまう結果に。かねてより、ポストシーズンでは思うような活躍ができていないことで知られるだけに、SNS上ではドジャースファンによる厳しい意見も少なからず見受けられた。
同メディアは「ドジャースのベッツ、DS第3戦後にカーショーを中傷した者たちを非難」と題した記事の中で、ベッツがカーショーへの批判について言及したことを紹介。
それによると、ベッツは「たった2イニングで判断なんてできないよ。彼はドジャー・スタジアムの前に銅像が立つような選手なんだ。だから全体像を見据えて、彼は初選出で殿堂入りする投手であり、史上最高の投手の一人だということを理解すべきだ。たった2イニングでそんな評価を台無しにするなら、野球を理解していないってことだ」と、批判的な意見に対して苦言を呈したという。
なお、ファンやメディアの間では、カーショーが7回に不安定さを露呈していたにもかかわらず続投させたロバーツ監督の方が責任大との見方もされている。どちらの非を重くみるかは各人によって判断が分かれるところだろうが、同14日(13日)から始まるリーグ優勝決定シリーズ(LCS)ではこうした展開が起こらないことを願うばかりだ。
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