「球界全体が嘲笑している」ドジャース主力の現状を米メディアがバッサリ 来季以降さらに悪化する可能性も?

柴田雅人 Masato Shibata

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ロサンゼルス・ドジャースは2025年1月、タナー・スコットと4年7200万ドル(約112億3800万円)の条件で契約合意に達した。同契約はまだ1年目が終わったばかりだが、早くも失敗の烙印が押されつつあるようだ。米メディア『ドジャースウェイ』が報じている。

現在31歳のスコットは、メジャーデビューした2017年から2024年までボルチモア・オリオールズ(2017-2021)、マイアミ・マーリンズ(2022-2024)、サンディエゴ・パドレス(2024)でプレー。2024年は2球団合計で72登板、9勝6敗11ホールド22セーブ、防御率1.75といった好成績を残していた。

ドジャース側はこうした実績を加味して、2024年オフにフリーエージェント(FA)になったスコットを大型契約で迎え入れクローザーに据えた。ところが、レギュラーシーズンでは61登板、1勝4敗8ホールド23セーブ、防御率4.74と大苦戦。ポストシーズンでは、下半身にできた腫瘍を取り除く手術を受けた影響もあり、1試合も登板が無かった。

チームは正クローザーを欠きながらもワールドシリーズ(WS)連覇を果たしたが、オフシーズンに入るとエドウィン・ディアス(ニューヨーク・メッツFA)を3年6900万ドル(約107億7300万円)で獲得。来季はディアスをクローザーに置き、スコットはセットアッパーなど別ポジションに回されるとみられている。

失意の加入1年目になってしまったスコットについて、同メディアは「ドジャースファンが彼に怒りを感じ、球界全体が嘲笑している真の理由は金銭面にある。もし彼がカービー・イェーツと同じ1年1300万ドル(約20億3000万円)の契約を結んでいれば、チームはオフシーズンを白紙の状態から始められたはずだ」と、現状では活躍と給料が見合っていないと指摘した。

また、「『ジ・アスレチック』はスコットとドジャースの契約を、球界で10番目に悪い契約として挙げている。アンソニー・レンドン(ロサンゼルス・エンゼルス)、クリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(デトロイト・タイガース)といった選手たちと同じリストに名を連ねていることは、基本的にどん底の状態といえる」と、他メディアからも“給料泥棒”のような扱いを受けていると紹介。

その上で、「スコットはこうした選手ほどは収入を得ていないが、2025年は平均年俸額でリリーフ3位の報酬を得ていた。ドジャースは彼の復調と本来の役割への復帰を確実に支援するだろうが、それが叶わなければ7200万ドルが無駄になり、2028年以降は彼の契約が上位に上がる可能性も十分考えられる」と、2026年以降もさらに評価を下げる可能性があると懸念を示している。

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Contributing Writer