オーガスティン・ラミレスが存在感を発揮している。
カイル・スタワーズを筆頭に若手が芽を出し、後半に入って巻き返しを見せつつあるマイアミ・マーリンズの中で、ラミレスもまた際立った存在となっている。
現地6日(水)の夜、そのラミレスが歴史的な記録を達成した。
ラミレスはこの日、キャリア2度目となる1試合での複数盗塁を達成した。彼はすでに3度の1試合複数本塁打も記録している。
『OptaStats』によれば、キャリア90試合未満で3度の1試合複数本塁打と2度の1試合複数盗塁を達成した選手はMLB史上でラミレスが3人目だという。ラミレスはキャリア89試合目でこの記録を達成したが、これはダリル・ストロベリー(メッツほか)と同じ試合数で、デューク・ケンワージー(88試合、カンザスシティほか)よりも1試合多いだけだった。
ラミレスは今季ここまで二塁打24本、17本塁打、51打点、7盗塁を記録している。
打率は.243で四球も多くないが、OPSは.749と堅実な数字を残している。
23歳のキャッチャーの活躍は、マーリンズにとって大きなプラスとなっている。
ラミレスは2024年7月にジャズ・チザムJr.のトレードでヤンキースから獲得した3人のマイナーリーガーの1人だった。その時点ではそこまで高い評価を受ける選手ではなかったが、今シーズン開幕前には『Baseball Prospectus』でリーグ55位のプロスペクトの評価を受けていた。守備面で優れたキャッチャーとは言えないかもしれないが、その打撃力は魅力だ。
マーリンズは現在プレイオフ進出枠までは6ゲーム差あり、奇跡的な逆転劇は難しいかもしれない。それでもラミレスを含む若手の活躍は来シーズンへ向けた大きな勢いとなる。
マイアミに久々に明るい未来が見えてきそうだ。
原文:Marlins' Agustin Ramirez is 3rd player in MLB history with rare homer-steal feat
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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