シアトル・マリナーズ期待の若手スイッチピッチャーがメジャーリーグに一歩近づいた。
現地3日(日)、マリナーズはジュランジェロ・サインチェをAAアーカンソーに昇格させた。
2024年のドラフト1巡目指名選手は、今季A+のエバレットで19試合に登板し、74.2イニングを投げて防御率4.58、83奪三振を記録している。
彼の最大の武器は右と左の両方で投げられることだ。
現時点では右投手としての方が力もあり、投球イニングも増えている。とはいえ、左投手としても悪くない。
シーズン序盤、マリナーズはサインチェに右投手として長いイニングを投げさせ、週の半ばに短いイニングで左投手として起用するスケジュールを組んでいた。
最近では数字を見る限り、主に右投手として起用されているようだ。
サインチェがどうなっていくかはこれからの話だ。何しろ、過去にこのような例はほとんどなかった。
MLBレベルでのスイッチピッチャーと言えば、2010年代にはパット・ベンディット(アスレティックスほか)がいた。だが、彼はスイッチピッチャーの利点を生かすために打者ごとに利き腕を変える技巧派タイプの投手だった。
サインチェは先発投手を目指しており、少なくとも右投手としてはその能力は十分にある。マリナーズはこの先、サインチェの可能性を最大限に引き出す起用法を考えていかなくてはならない。
時間はまだ十分にある。サインチェの成長は順調で、昇格も進んでいる。最終的に彼がスイッチピッチャーを続けるのか、右投手に専念するのか、いずれにしても素晴らしい投手になる可能性は充分に秘めている。
原文:Mariners make exciting switch-pitcher call-up announcement
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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