シアトル・マリナーズはこのオフシーズンの最優先課題として一つの大きな目標を掲げていた。
フリーエージェントとなったジョシュ・ネイラーと再契約することだ。
まだ11月半ばだが、マリナーズは既にこの目標を達成した。ネイラーは明らかに残留を望んでいた。
米ケーブル局『ESPN』のジェフ・パッサン氏 が現地日曜夜に報じたところでは、マリナーズとネイラーは5年契約で合意した。
「一塁手のジョシュ・ネイラーとシアトル・マリナーズが5年契約を最終調整中だと、事情に詳しい関係者がESPNに伝えた。今オフ初の契約を結ぶ有力フリーエージェントはシアトルに残留する。トレードデッドライン直前の移籍でマリナーズに加わって以来、彼はシアトルで愛されてきた。オフシーズンに入ったマリナーズはジョシュ・ネイラーとの契約を最優先と位置付けていた。ネイラーはシーズン終盤の活躍が評価され、カル・ラリー(ローリー)やフリオ・ロドリゲス、先発ローテーションと共にチームの基盤となる長期契約を獲得した。彼のエネルギーは周囲に伝播していった。シアトルはそれを失いたくなかったのだ」
マリナーズにとって大きなプラスだ。
7月下旬にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのトレードでネイラーを獲得した時点で今季が彼の契約最終年であることは承知の上で、問題はシーズン終了後に解決すればよかった。
うまくいかなければ、手放すこともできた訳だ。
だが、この組み合わせは本当に、本当にうまくいった。
ネイラーはただ持ち前のパワーで長打を放ち、チームに活気をもたらしただけではない。何度となく盗塁も成功させ、結局一度も刺されることはなかった。
メジャーでも指折りの足の遅さを見せるネイラーが、何度も何度も相手投手を翻弄することを自らの使命としてみせた。
この契約は即座にファンに好意的に受け止められるだろう。
この後、マリナーズがオフにどんな動きを見せようと、評価は上々に違いない。ネイラーの残留こそがマリナーズのこのオフの鍵だった。
これでエウヘニオ・スアレスやホルヘ・ポランコら、他の選手たちとの再契約するかどうかの判断ができるし、噂される村上宗隆はじめ他のフリーエージェントから戦力補強を検討することも可能となる。
シアトルのオフシーズンの成否はネイラーの獲得にかかっていた。
そしてフリーエージェント市場が始まって間もない段階で、マリナーズはそのミッションを達成し、チームの要となる選手を確保することに成功した。
Mariners, 1B Josh Naylor finalizing five-year deal per multiple reports, including MLB's @Feinsand. Pic.twitter.com/FyxSn2Vhvu
— MLB (@MLB) November 17, 2025
原文:Mariners, Josh Naylor reach offseason-winning free agent contract decision for 5 years
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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