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マリナーズのカル・ラリーが今季51号ホーマーを打って2つのMLB記録に肉薄

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

マリナーズのカル・ラリーが今季51号ホーマーを打って2つのMLB記録に肉薄 image

カル・ラリー(ローリー)がミッキー・マントルの記録にまた一歩迫った。

メジャーリーグ(MLB)史上におけるスイッチヒッターとして、ニューヨーク・ヤンキースのレジェンドに勝る者はいない。だがシアトル・マリナーズの捕手はその記録に果敢に挑んでいる。

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マントルはスイッチヒッターのシーズン本塁打記録トップ2を1人で保持している。1961年に打った54本塁打、そして1956年に打った52本塁打だ。

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ラリーは現地2日(火)のレイズとのナイトゲームで右中間深くへ本塁打を放ち、今季の本塁打数を51本に伸ばし、マントルの持つ史上2位の記録にあと1本と迫った。

ラリーは今なおいくつかの新記録樹立の可能性を追いかけている。

すでに捕手によるシーズン最多本塁打記録は、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が保持していた48本を抜き、ラリーのものとなった。

実際に捕手として出場した試合での本塁打記録では、ラリーはハビー・ロペス(元ブレーブスほか)が保持する42本まであと1本に迫っている。

そしてスイッチヒッターのシーズン本塁打記録では、199年のチッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)、2006年のランス・バークマン(元アストロズほか)が記録した45本を含め、ラリーはマントルを除くすべての選手を既に抜いている。今季あと4本のホームランを打てばマントルも抜き去り、MLB史上1位となる。

ラリーはマントルほど長年にわたってプレーしてきた選手ではないが、このホームラン数に加えて捕手としての守備力や驚きの二桁の盗塁数(14個)を考慮すれば、今季は野球選手として最高のシーズンを送っていると言える。

ラリーの2025年シーズンがマリナーズの伝説に残ることは間違いない。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)を抑えてア・リーグのMVPを獲得できればなおさらだ。

もしラリーがスイッチヒッターのシーズン本塁打記録でマントルを抜くことができれば、今シーズン塗り替えた歴史の数々を考えても『ビッグ・ダンパー』にMVPトロフィーを渡さないわけにはいかないだろう。

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原文:Mariners' Cal Raleigh pulls up to Mickey Mantle on historic MLB switch-hitter home run record list
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。