カル・ラリー(ローリー)がミッキー・マントルの記録にまた一歩迫った。
メジャーリーグ(MLB)史上におけるスイッチヒッターとして、ニューヨーク・ヤンキースのレジェンドに勝る者はいない。だがシアトル・マリナーズの捕手はその記録に果敢に挑んでいる。
マントルはスイッチヒッターのシーズン本塁打記録トップ2を1人で保持している。1961年に打った54本塁打、そして1956年に打った52本塁打だ。
関連記事:スイッチヒッターによるシーズン最多本塁打記録トップ10
ラリーは現地2日(火)のレイズとのナイトゲームで右中間深くへ本塁打を放ち、今季の本塁打数を51本に伸ばし、マントルの持つ史上2位の記録にあと1本と迫った。
CAL RALEIGH NUMBER 51! #TridentsUp pic.twitter.com/QoLFnQuZSy
— Seattle Mariners (@Mariners) September 3, 2025
ラリーは今なおいくつかの新記録樹立の可能性を追いかけている。
すでに捕手によるシーズン最多本塁打記録は、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が保持していた48本を抜き、ラリーのものとなった。
実際に捕手として出場した試合での本塁打記録では、ラリーはハビー・ロペス(元ブレーブスほか)が保持する42本まであと1本に迫っている。
そしてスイッチヒッターのシーズン本塁打記録では、199年のチッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)、2006年のランス・バークマン(元アストロズほか)が記録した45本を含め、ラリーはマントルを除くすべての選手を既に抜いている。今季あと4本のホームランを打てばマントルも抜き去り、MLB史上1位となる。
ラリーはマントルほど長年にわたってプレーしてきた選手ではないが、このホームラン数に加えて捕手としての守備力や驚きの二桁の盗塁数(14個)を考慮すれば、今季は野球選手として最高のシーズンを送っていると言える。
ラリーの2025年シーズンがマリナーズの伝説に残ることは間違いない。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)を抑えてア・リーグのMVPを獲得できればなおさらだ。
もしラリーがスイッチヒッターのシーズン本塁打記録でマントルを抜くことができれば、今シーズン塗り替えた歴史の数々を考えても『ビッグ・ダンパー』にMVPトロフィーを渡さないわけにはいかないだろう。
原文:Mariners' Cal Raleigh pulls up to Mickey Mantle on historic MLB switch-hitter home run record list
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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