マリナーズのカル・ラリーが1試合2ホーマーを放ちベーブ・ルース、ケン・グリフィーJr.に肩を並べるペースでホームランを量産

石山修二 Shuji Ishiyama

Aaliyan Mohammed

マリナーズのカル・ラリーが1試合2ホーマーを放ちベーブ・ルース、ケン・グリフィーJr.に肩を並べるペースでホームランを量産 image

シアトル・マリナーズのキャッチャー、カル・ラリー(ローリー)は今季、MVP級のシーズンを送っている。そして独立記念日の現地7月4日(金)、ラリーは新たに2人の殿堂入り選手に肩を並べた。

金曜日のパイレーツ戦、ラリーは2本のホームランを放ち、今季のホームラン数を35本まで伸ばした。

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この日のホームランでラリーは自身のキャリアハイを更新しただけでなく、最初の90試合で35本以上のホームランを打った史上3人目の選手となったと米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏が報じた。ラリー以前でこの記録を達成したのはベーブ・ルースとケン・グリフィーJr.の2人だけだ。

(カル・ラリーがまた打った!!! 『ビッグ・ダンパー』のキャリアハイとなる今季35号💪)

ルースはこの記録を1921年、1928年、1930年の3度にわたって達成し、全ての年でメジャーリーグの本塁打王に輝いた。一方のグリフィーはマリナーズ時代の1994年と1998年の2度達成し、両年ともアメリカン・リーグの本塁打王に輝いた。

ラリーはアメリカン・リーグの本塁打王、そしてMVPレースをアーロン・ジャッジと競っているが、すでにキャッチャーとして歴史的なシーズンとなることは間違いない。

キャッチャーがシーズン40本塁打を記録したことはMLB史上でも8度しかない。キャッチャーのシーズン最多本塁打記録は2021年にサルバドール・ペレスが記録した48本だ。ラリーはその両方の記録を達成、更新する可能性が高い。

それどころか、ラリーにはジャッジのアメリカン・リーグ最多本塁打記録を破る可能性もある。記録はジャッジが2022年に62本塁打だが、そのシーズンの最初の90試合でジャッジが打ったホームランは31本だった。

ラリーのホームラン数がどこまで伸びていくか、オールスターブレイク以降も目が離せない。

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原文:Mariners' Cal Raleigh joins Hall of Famers Babe Ruth, Ken Griffey Jr. in exclusive club
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Aaliyan Mohammed

Aaliyan Mohammed is a sports journalist who graduated from Mississippi State University. He covered MLB prospects for MLB.com. He has also spent time covering the Green Bay Packers as well as college sports in the SEC. His work features interviews with Gilbert Brown, Andre Rison, Mike Leach and multiple MLB executives.