ワールドシリーズ史上の最長ゲームは?|ドジャースの延長18回での勝利はチーム史上2度目

David Suggs

石山修二 Shuji Ishiyama

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ワールドシリーズには常にドラマが待っている。

メジャーリーグ(MLB)の歴史を紐解けば、1956年のドン・ラーセンの完全試合から1993年のジョー・カーターのサヨナラホームランまで、ワールドシリーズでは数々の名場面が刻まれてきた。時にはその瞬間そのものではなく、そこに至るまでの道のり、苦闘の末に幸福な結末が訪れる長い試合が脚光を浴びることもある。

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ピッチクロックやその他のルース変更によって試合短縮を目指す現代では、ともすると野球がどれほど長く続くものか忘れがちだ。だがコミッショナーズ・トロフィーがかかったワールドシリーズでは過去が現在となる。レギュラーシーズンの真夏には目障りに思えた退屈な試合も無視できないチェスのような駆け引きへと変貌する。

ここでは、ワールドシリーズ史上最長となったゲームを振り返る。

ワールドシリーズ史上最長ゲームは?

ワールドシリーズ史上最長のゲームは2018年のワールドシリーズ第3戦、ボストン・レッドソックスとロサンゼルス・ドジャースの試合だった。

試合は延長18回まで続き、時間にして440分に及んだ。このゲームは両チームが投入した投手たちがトータル34個の奪三振を記録したように息詰まる投手戦となった。

そんな中、ドジャースのマックス・マンシーがネイサン・イオバルディの失投を見逃さず、レフトスタンドに打ち返し、延長18回裏に勝負を決した。

(この日の早朝、マックス・マンシーがサヨナラホームランを放ち、ワールドシリーズ史上最長の試合に終止符を打った)

ワールドシリーズ史上に残る長時間ゲームは以下の通り。

対戦カード日付イニング試合時間試合結果
レッドソックス vs ドジャース2018年10月26日187時間20分ドジャースが3-2で勝利
ドジャース vs ブルージェイズ2025年10月27日186時間51分ドジャースが6-5で勝利
ホワイトソックス vs アストロズ 2005年10月25日155時間41分ホワイトソックスが7-5で勝利
アストロズ vsドジャース2017年10月29日105時間17分アストロズが13-12で勝利
ロイヤルズ vs メッツ2015年10月27日145時間9分ロイヤルズが5-4で勝利
メッツ vs ヤンキース2000年10月21日124時間51分 ヤンキースが4-3で勝利
アストロズ vs フィリーズ2022年10月28日104時間34分 フィリーズが6-5で勝利
カーディナルス vs レンジャーズ2011年10月27日114時間33分カーディナルスが10-9で勝利
カブス vs インディアンズ2016年11月2日104時間28分カブスが8-7で勝利
アストロズ vs ドジャース2017年10月25日114時間19分アストロズが7-6で勝利
レッドソックス vs ロッキーズ2007年10月27日94時間19分レッドソックスが10-5で勝利

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MLB史上最長ゲームは?

ポストシーズン、レギュラーシーズン関係なく、イニング数で見たMLB史上最長の試合は、1920年5月に行われたブルックリン・ロビンスとボストン・ブレーブスの26イニングの試合だ。試合はプレイボールから3時間50分で暗くなったために1対1の引き分けで終わった。

(1920年のこの日、ブレーブス・フィールドでブルックリン・ロビンスとボストン・ブレーブスが対戦した。この試合は26回まで続いたが、3時間50分に及んだ試合は暗さのため中止となり、1-1の引き分けとなった。両投手のレオン・カドーアとジョー・エシュカーはいずれも完投し、ウォルター・ホークは一塁で42回のアウトを記録した)

時間的に最も長かった試合は、1984年5月のシカゴ・ホワイトソックス対ミルウォーキー・ブルワーズ戦で、両チームは25回を戦い、試合時間は8時間6分に及んだ。

23イニング以上続いたMLBの試合は8試合存在するが、21世紀に入ってからは一度も起きていない。2000年以降の最長記録は2008年4月のコロラド・ロッキーズ対サンディエゴ・パドレス戦の22イニングとなっている。

23イニング以上続いたMLB史上のロングゲームは以下の通り。

対戦カード日付イニング試合時間試合結果
ブルックリン・ロビンス vs ボストン・ブレーブス1920年5月1日263時間50分1-1の引き分け
シカゴ・ホワイトソックス vs ミルウォーキー・ブルワーズ1984年5月8日258時間6分ホワイトソックスが7-6で勝利
セントルイス・カーディナルス vs ニューヨーク・メッツ1974年9月11日257時間4分カーディナルスが4-3で勝利
ヒューストン・アストロズ vs ニューヨーク・メッツ1968年4月14日246時間6分アストロズが 1-0で勝利
デトロイト・タイガース vs フィラデルフィア・アスレティックス1945年7月21日244時間48分1-1の引き分け
フィラデルフィア・アスレティックス vs ボストン・アメリカンズ1906年9月1日244時間40分アスレティックスが4-1で勝利
サンフランシスコ・ジャイアンツ vs ニューヨーク・メッツ1964年5月31日237時間23分ジャイアンツが8-6で勝利
ブルックリン・ドジャース vs ボストン・ビーズ1939年6月27日235時間15分2-2の引き分け

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ワールドシリーズ史上の最多イニングは?

ワールドシリーズ史上、そしてMLBポストシーズン史上最多となる1試合の最多イニング数は18回だ。この記録はポストシーズンで通算5回で達成されており、うち2試合はワールドシリーズでの対戦だった。

ワールドシリーズで初の延長18回の試合は2018年、ドジャースがレッドソックスを3-2で下した第3戦だった。ドジャースのマックス・マンシーのサヨナラ本塁打がこの試合に18回で決着をつけたが、最終的にこの年のワールドシリーズはレッドソックスが制した。

(7時間20分後、マックスが試合を決めた)

そして今年、ドジャースはチーム史上2度目となる延長18回のワールドシリーズを戦いぬいた。ドジャースとブルージェイズのシリーズ第3戦は18回、この日もドジャースのサヨナラホームランで試合が決着した。この日ホームランを放ったのはフレディ・フリーマンだった。

(延長18回にフレディ・フリーマンがサヨナラホームラン!)

この2度の延長18回のワールドシリーズ以前、ワールドシリーズでの最長イニングは14回だった。この記録は2015年ワールドシリーズ第1戦、2005年ワールドシリーズ第3戦、そして1916年ワールドシリーズ第2戦と3度達成されている。

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原文:Longest World Series games in MLB history: Where Dodgers-Blue Jays Game 3 ranks among Fall Classic marathons
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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