このオフのメジャーリーグ(MLB)のフリーエージェント市場で最大の目玉選手がついに市場から姿を消した。
今オフ獲得可能な最高の野手と評価されていたスラッガー、カイル・タッカーが2年連続ワールドシリーズ優勝を果たしたロサンゼルス・ドジャースへ移籍すると ジェフ・パッサン氏が報じた。
30歳を目前に控えた万能外野手のタッカーがドジャース入りすることで、ドジャースは2026年シーズンもワールドシリーズ制覇の最有力候補として本命視されることになる。
ここではタッカーの新契約の内容をまとめる。
Dodgers, OF Kyle Tucker reportedly agree to deal, per multiple reports including @MLBNetwork insider @JonHeyman. Pic.twitter.com/9leXoqVCCC
— MLB (@MLB) January 16, 2026
カイル・タッカーの契約内容
- 契約年数: 4年
- 金額: 2億4000万ドル(1ドル158円換算で約379億2000万円、以下同)
パッサン氏は現地15日(木)夜 に、タッカーのロサンゼルス行きを報じた。その後、追加情報として、契約内容は4年総額2億4000万ドルになると伝えた。契約には2年目と3年目の後にオプトアウト条項が含まれていると報じられている。
このオフを通じて、ドジャースとタッカーの相性の良さは報じられていた。そして、もし成立するとすれば高額な平均年俸(AAV)の短期契約しかないと予想されていた。今回タッカーが手にした契約はまさにその通りだった。『MLB Trade Rumors』によれば、タッカーの年俸6000万ドル(約94億8000万円)は大谷翔平の7000万ドル(約110億6000万円)に次ぐMLB史上2番目に高い年俸総額となる見込みだ。
ドジャースが提示した高総額の契約にタッカーは飛びついた。ドジャースが近年多くのスター選手たちの活躍によって勝利を積み重ね、2026年には3連覇を目指していることも追い風になっただろう。タッカーがドジャース打線を引っ張っていく必要はない。デイブ・ロバーツ監督にとってはもう1人のスター選手として、勝負された場面で打点を稼げばいいだけだ。
報じられているオプトアウト条項によれば、タッカーは2026年と2027年シーズンはドジャースでプレイするが、その後は再びフリーエージェントとなる可能性がある。
これによって、シカゴは2024年12月にアストロズからタッカーを獲得したが、1年でリーグ屈指の強打者を手放すこととなった。タッカーは昨季、プレーオフ進出を果たしたカブスの主力として打率.266、出塁率.377、長打率.464を記録しオールスターにも選出された。しかしシカゴがフリーエージェント市場でアレックス・ブレグマン獲得に動いたため、タッカーの移籍は必然と見られていた。
Kyle Tucker's last 160 games...
— Aram Leighton (@AramLeighton8) June 29, 2025
.290/.402/.537, 40 HR, 31 SB, 169 wRC+, 15.5 BB%, 15 K%, 8 DRS, 8 fWAR pic.twitter.com/q9drga7ymv
(直近160試合でのカイル・タッカーの成績。打率.290、出塁率.402、長打率.537、40ホーマー、31盗塁、169 wRC+、四球率15.5%、三振率15%、守備防御点8、8f WAR)
タッカーのここまでのキャリアのハイライトは2018年から24年にかけてヒューストン時代だ。アストロズでは3度のオールスター選出、ゴールドグラブ賞、2度のシルバースラッガー賞、そしてワールドシリーズ優勝リングを獲得している。数少ない5ツール(打率、スピード、スピード、守備力、強肩)プレイヤーと評価されるタッカーは、今オフに高額契約を結ぶことが予想されていた。
タッカーのキャリア・スタッツ
タッカーのこれまでのスタッツは以下の通り。
| シーズン | チーム | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
| 2018 | アストロズ | 28 | .141 | 0 | 4 | .439 |
| 2019 | アストロズ | 22 | .269 | 4 | 11 | .857 |
| 2020 | アストロズ | 58 | .268 | 9 | 42 | .837 |
| 2021 | アストロズ | 140 | .294 | 30 | 92 | .917 |
| 2022 | アストロズ | 150 | .257 | 30 | 107 | .808 |
| 2023 | アストロズ | 157 | .284 | 29 | 112 | .886 |
| 2024 | アストロズ | 78 | .289 | 23 | 49 | .993 |
| 2025 | カブス | 136 | .266 | 22 | 73 | .841 |
| キャリア通算 | — | 769 | .273 | 147 | 490 | .865 |
タッカーの年齢は?
カイル・タッカーは現在28歳、1月17日に29歳となる。
タッカーのこれまでのキャリア
- 2018〜24年:ヒューストン・アストロズ
- 2025年:シカゴ・カブス
- 2026〜現在:ロサンゼルス・ドジャース
タッカーは2015年のMLBドラフトでアストロズに全体5位指名された。その後、アストロズがアメリカンリーグ優勝争いの常連だった全盛期に同チームの育成組織で育ち、リーグ屈指の安定感のある外野手へと成長していった。ヒューストンでは3度のワールドシリーズ出場を果たし、2022年のワールドシリーズ制覇を経験している。
3 years ago, today
— SleeperAstros (@SleeperAstros) October 28, 2025
Kyle Tucker hit 2 HRs in Game 1 of the 2022 World Series pic.twitter.com/UevtA9MO7L
(3年前の今日、カイル・タッカーは2022年ワールドシリーズ第1戦で2ホーマーを放った)
しかし、2025年のFA資格取得後にアストロズがタッカーと再契約しない可能性が高まり、2024年シーズン終了後にカブスへとトレードされた。シカゴでのプレイは1年だけとなり、カブスは結果的にアイザック・パレデス、ヘイデン・ウェスネスキー、プロスペクトのカム・スミスをヒューストンへ手放し、タッカーを1年レンタルした形となった。
タッカーは昨季プレイオフ進出を果たしたカブスの中核を担った。だがオフシーズンに入るとフリーエージェントとなったタッカーがシカゴに戻らないことは明らかになった。そしてカブスがブレグマンとの長期契約を結んだことでタッカーの移籍は確定的となった。
こうしてタッカーはドジャースでプレイすることとなった。2026年と2027年の契約は確定しており、その後にはオプトアウト条項があると報じられている。もしタッカーがオプトアウトの権利を行使しなければ、2029年シーズンまでドジャースに在籍することになる。
タッカーの生涯収入
『Spotrac』によれば、 タッカーはこれまでのMLBキャリアで計40,475,737ドル(約63億9517万円)を稼いでいる。その大半は2025年シーズンのカブスでの契約によるもので、この1年で推定1650万ドル(約26億700万円)を稼いだ。
報じられているドジャースとの2億4000万ドルの契約でタッカーの生涯収入はさらに急増する見込みだ。
原文:Kyle Tucker contract details: Top free-slugger officially departs from Cubs for two-time defending champion Dodgers
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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