本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

ポストシーズン敗退が決まった試合後にフィリーズのカイル・シュワーバーが今の心境を語る

石山修二 Shuji Ishiyama

KD Jain

ポストシーズン敗退が決まった試合後にフィリーズのカイル・シュワーバーが今の心境を語る image

フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーは、フリーエージェントとなるオフを前にして最高のシーズンを送ったが、熱戦を繰り広げたポストシーズンは現地9日(木)、ドジャー・スタジアムで幕を閉じた。

試合は1-1の同点で延長戦にもつれ込んだが、オリオン・カークリングの送球エラーにより、代走キム・ヘソンがホームを踏み、ロサンゼルス・ドジャースが2-1のサヨナラ勝利を収めた。フィリーズにとって、ナショナル・リーグ・ディビジョンシリーズ(NLDS)での3敗目は、2025年シーズン終了を意味するだけでなく、シュワーバーのラストゲームとなる可能性を秘めていた。

▶MLBグッズをAmazonでチェック!

試合後のインタビューでシュワーバーは感情を抑えながら、2025年シーズンを振り返りながら、NLDSでの敗戦、チームメイト、チームへの思いを語った。もしシュワーバーがフィリーズに戻らないとすれば、これは最後の別れの言葉となるかもしれない。

「ああ、気分は良くないね」とシュワーバーは語った。

「クラブハウスでは様々な人間関係を築いていく。けど、どうなるかはわからない。だろう? みんなと個人的な絆を深め、1年を通して多くの時間を共に過ごし、家族同然になっていく。でも、どうなるかは本当にわからない」

「それでも、みんなは俺がみんなのことをどう思っているか、分かってくれている。このチーム、コーチ陣、スタッフ、上から下までみんな、ここにいるみんなのことを心から尊敬している」

(カイル・シュワーバーは気持ちを押さえ込むようにしながら、フィリーズでの最後の試合となったかもしれない試合後、メディアの取材に答えた)

シュワーバーは、毎シーズン競争力があるチームであり、ファンが「気にかけてくれ」、家族のように選手たちと接してくれるフィリーズのことを「一流の組織」だと語った。

▶ニューエラのキャップをAmazonでチェック!

カイル・シュワーバーのフリーエージェント市場での展望:フィリーズとの再契約の可能性

シュワーバーのメッセージの中に決別がほのめかされている可能性はあるが、フィリーズが新契約で彼を残留させる可能性も充分ある。以前、彼はフィリーズ残留の意思を示し、再契約を希望すると語っていた。またフィリーズのオーナー、ジョン・ミドルトン氏も次のように述べて、シュワーバー残留への関心を表明している。

「我々は彼を愛しているし、残留して欲しいと思っている... カイル・シュワーバーに対しては、素直にそう思う。素晴らしい選手だ。何年も前、彼と契約した時からその素晴らしさを認識していた。彼は何年も一貫して高い水準を維持している。カイルの行動に驚かされることは何もない。彼がどれほど素晴らしい選手であったとしても、我々は彼にその期待をかけている。彼はベンチでも、クラブハウスでも、素晴らしい人間性を見せてくれている」

シュワーバーは今シーズン56本塁打を放ち、高額契約を手にできる可能性を高めた。このオフのフリーエージェント市場では大幅な年俸アップが期待され、1億ドル超(1ドル152円換算で約152億円)の契約を結ぶ可能性もあると考えられている。

ただ、ニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャースといったチームは既に指名打者専任の選手を擁しており、競合相手が思ったほど多くならない可能性もある。そう考えると、フィリーズはシュワーバーにとって理想的な環境とも言える。新契約の成立するのも時間の問題かもしれない。

広告バナー

▶MLB見るならSPOTV NOW! 登録はこちら

原文:Kyle Schwarber gets emotional as free agency looms after Phillies’ NLDS heartbreak
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください


MLB関連記事

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

KD Jain

KD Jain is a freelance writer with The Sporting News. He has written for several well-known publications, including ClutchPoints and FanSided. His favorite athletes are Clayton Kershaw, Brad Marchand and LeBron James.