岡本和真に残された時間は少なくなっている。彼に興味を示すチームにとっても同様だ。
現地1月4日(日)のポスティング期限まであと1週間となり、チームは岡本について決断を迫られている。
パドレスとエンゼルスは岡本獲得に興味を示した球団の一つだ。『BeisbolFR』のフランシス・ロメロ氏 によれば、パイレーツの名前も頻繁に挙げられている。 他のチームも接触しているが、今や決定的な要素は時間だ。ポスティング期間が終了してしまえば、岡本獲得はもはや選択肢ではなくなる。
このオフ、日本のスター選手、村上宗隆は同様にポスティング期間の終了直前になって シカゴ・ホワイトソックスとの契約を決めた。村上のケースはポスティング制度の現状を浮き彫りにした。決定は遅れる傾向にあり、迅速に行動すれば市場の動向を待つチームとの差をつけることができる。
29歳の岡本は、左肘の故障で出場試合は限られたもの爆発的なシーズンを 読売ジャイアンツで終えた。69試合で打率.327、出塁率.416、長打率.598、wRC+210、15本塁打、ほぼ同率の三振率と四球率を記録した。スカウトからは速球への対応に疑問の声も上がるが、彼の通算成績は依然として印象的だ。2018年のデビュー以来、岡本はシーズン27本塁打を下回ったことがなく、日本での通算成績は打率.277、出塁率.361、長打率.521である。
岡本のポジションは必要とするチームによって異なる。
アナハイムでは、ヨアン・モンカダの退団とアンソニー・レンドンの将来が事実上未定のため、三塁のポジションが空いている。エンゼルスは今オフ静かだが、その沈黙は補強の余地があることを示している可能性もある。ルイス・アラエスがフリーエージェントとなったサンディエゴでは右打者の長打力が不足している一塁が有力なポジションとなるだろう。ただパドレスはチーム予算を常に意識している状況だ。
潜在的なワイルドカードとして浮上しているのがパイレーツだ。パイレーツは今オフ、異例とも言える積極姿勢を見せており、三塁の補強は明確な課題となっている。チームが断固たる行動を取る意思があれば、岡本は合理的なターゲットとなる。
岡本の契約は内野の注目選手たちの契約の前にまとまる可能性が高まっている。アレックス・ブレグマンやボー・ビシェット獲得を追っているチームは待ちの姿勢を崩さないかもしれない。だが、それには岡本獲得のチャンスを失うリスクが伴う。
原文:Kazuma Okamoto’s clock is running out as the market heats up
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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