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メッツのファン・ソトは飛び交うヤジにバットで応えてタイガース戦の勝利に貢献

石山修二 Shuji Ishiyama

Griffin Goodwyn

メッツのファン・ソトは飛び交うヤジにバットで応えてタイガース戦の勝利に貢献 image

野球場ではよく耳にするものだ。特にスター選手が打席に立つと頻繁に起こる。

ファンが「過大評価」と叫び始め、その声の後に五回の手拍子が続く。

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このヤジから逃れられる選手はいない。知名度が上がれば上がるほど、特に不調の時にはそのヤジが飛ぶ可能性が高くなる。

この日のニューヨーク・メッツのフアン・ソトは、「スランプ中のスーパースター」には当てはまらない選手だ。現地1日(日)から始まったデトロイト・タイガースとのシリーズを前に、ソトは直近8試合中7試合でヒットを放っていたからだ。

それでもソトに向けたヤジはコメリカ・パーク中に響き渡った。今シーズン、ソトがプレーした球場ではどこでもそうだった。

だがソトはソーシャルメディア上や試合後のコメントでファンに反論するのではなく、フィールド上のプレーで応えてみせた。

ソトは3打数2安打、2四球を記録し、メッツの10-8の勝利に貢献した。この試合、ソトは自身で2得点を挙げ、6打点を叩き出した。1試合6打点はソトに取って自己最多タイ記録となった。また『OptaSTATS』によれば、ソトは近代プロ野球史上初めて、同一試合で勝ち越しの満塁本塁打と勝ち越しの複数得点の三塁打を放った初の選手となった。

見ものだったね」とメッツのカルロス・メンドーサ監督は試合後、『The Athletics』ののウィル・サモン氏ら記者団に語った。

「彼が打席に立つたび、見ずにはいられない。特別な光景だ。彼が我々のチームにいることを嬉しく思う」

ソトは試合後インタビューで、自分に向けられた『声』については特に言及しなかった。しかし、ナショナル・リーグでのプレーオフ進出を目指すメッツにとって、このような活躍がなぜ重要なのかについて口を開いた。

「今月が勝負だ」とソトは語った

「9月に調子を上げるチームが優勝するチームだと自分は思っている」

過去の成績と比べると、今シーズンのソトの数字は少し伸び悩んでいると言っていい。打率は.257にとどまり、ソトが1チームにとどまってプレーしたシーズンとしてキャリア最低の数字となる見込みだ。それでも36本塁打、90打点を記録し、四球数(113)ではリーグ・トップ、結果としてOPSも.915と高い数字を記録している。

飛び交うヤジの中、メッツ移籍初年度のソトはその力を発揮し続けている。

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原文:Juan Soto responds to hecklers after Mets’ series-opening win over Tigers
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Griffin Goodwyn

Griffin Goodwyn is a freelance writer with The Sporting News. He is a graduate of the University of South Carolina’s School of Journalism and Mass Communications. Griffin has covered the MLB and more at Athlon Sports and On3.