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パドレスのメイソン・ミラーの成長をサポートする殿堂入り選手の存在

石山修二 Shuji Ishiyama

Douglas Santo

パドレスのメイソン・ミラーの成長をサポートする殿堂入り選手の存在 image

David Frerker-Imagn Images

サンディエゴ・パドレスは、この夏のトレードデッドラインに現在のメジャーリーグ(MLB)で注目のクローザー、メイソン・ミラーをオークランド・アスレティックスから獲得した。この時点では、パドレスのファンはミラーがすでにパドレスの殿堂入りクローザーとの関係を構築済みだったことは知らなかった。

トレバー・ホフマンは現在、パドレスの野球運営部門シニア・アドバイザーを務めている。ホフマンはMLBで18年間プレイし、そのうち15シーズンをパドレスで過ごした。

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ホフマンはナショナル・リーグのセーブ王を2度獲得し、7度のオールスター選出経験がある。その背番号51はサンディエゴで永久欠番となっているほか、ミルウォーキー・ブルワーズのウォール・オブ・オナーにも名を連ねている。

アスレティックス時代のミラーにホフマンがアドバイス

2024年、MLB昇格を果たしたミラーは一躍クローザーとして成功を収めた。初めてセーブ失敗するまでに11連続セーブを記録し、その間に28個の三振を奪った。

しかし、最初のセーブ失敗はミラーに重くのしかかった。当時の監督だったマーク・コッツェイは、ミラーに励ましの言葉をかけようと昔のチームメイトに連絡を取った。それがホフマンだった。

コッツェイはパドレス時代にホフマンと共にプレーし、殿堂入りクローザーの姿を間近に見てきた。そこでコッツェイはミラーが初めてセーブに失敗した後、元チームメイトに連絡を取ってくれるよう頼んだ。

「彼は史上最高のクローザーの一人だ。自分が今ホームにしているスタジアムには彼の背番号が掲げられている」とミラーは語った。

「そんな人物と話しができたことは本当にクールだった」

「若いクローザーが成功に必要なことを学んでいたところだった。時には失敗を通じて学ぶこともある。そんな時にホフマンが時間を割いて話してくれたことは本当に嬉しかった。これまで感じたことのない感覚だった」

ミラーはそのシーズン残り19回のセーブ機会のうち17回を成功させた。コーチや友人、親、チームメイトから励ましやアドバイスを受けることはあるだろう。しかし、同じポジションの殿堂入り選手から受けるのはまるで違うものだ。

メイソン・ミラーがストレートでパドレスでの最初の三振を記録!時速103マイル(約165キロ)!⛽️)

一方、ホフマンは若いリリーフ投手に感銘を受け、状況にうまく対処するミラーの能力を称賛した。

「私が与えられるものはほとんどなかった」とホフマンは語った。

「彼はすでに状況をきちんとコントロールしていた。心構えのような細かなことだ。彼は非常に成熟しているし、自分のこともよく理解している」

ホフマンはMLBで長い輝かしいキャリアを築き、困難に直面する辛さを知っている。だから、自身のキャリアを通じて仲間たちが助けてくれたように、次世代の選手たちを助けたいと考えていた。

「自分もやってもらったから」とホフマンは語った。

「でも、実際に経験することは必要だ。話すことは簡単だが実際に経験してみて理解することは別の話だ。試練と苦難を自分で経験してみて、聞いていたことを確信するのは辛いことだ。でも前もって話をしておけば……その困難を完全に経験する必要はないかもしれない」

2025年、ミラーは21セーブ、防御率3.42を記録している。そして、パドレス加入後は9.0イニングを投げて防御率2.00で16奪三振、1セーブを挙げている。

(パドレスのブルペンは素晴らしい。クローザータイプの投手が次から次へと登場する。7回にメイソン・ミラーが出てきて、時速103マイルの球を投げるのだから。)

ミラーの加入により、パドレスは間違いなくMLBで最も層の厚いブルペンを擁することになった。移籍後、ミラーとホフマンはまだ直接会う機会はないが、2人ともサンディエゴで一緒にプレーできることを非常に喜んでいる。

「当然だが、こんな投手を獲得できて非常に興奮している」とホフマンは述べた。

「我々にとって、既にいる4人の投手に加えることでブルペンを強化する絶好の機会だった。ポストシーズンに向けたブルペンが構築できた」

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原文:How a Hall of Fame connection has helped Padres’ Mason Miller grow
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Douglas Santo

Douglas Santo is a freelance writer with The Sporting News. As a senior at Arizona State University, he will complete his B.A. in sports journalism with a minor in business in December 2025. Before his time with Sporting News, Douglas covered the NFL and MLB for Athlon Sports and contributed as a digital reporter for Arizona PBS/Cronkite News. He is also the head of Sun Devil Daily, managing all content produced about Arizona State Sports.