それは21世紀のクリーブランドの野球史上でも、ラージャイ・デービスが2016年ワールドシリーズ第7戦で放った同点弾に次ぐ偉業だった。
2022年のワイルドカードでオスカー・ゴンザレスが打ったホームランはそのくらいのインパクトを持つ、歴史に残る一打だった。
レイズとガーディアンズが0対0の同点で15回裏を迎えた時、タンパベイは元クリーブランド・インディアンスのエース、コーリー・クルーバーをマウンドに送っていた。対するルーキーのゴンザレスは『スポンジボブ・スクエアパンツ』のテーマソングに乗って打席に登場した。
そして満員の観客の大歓声の中、ゴンザレスが試合を決するサヨナラホームランをレフトスタンドへ打ち込んだ。
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— La Mole (@FranmilsEyebrow) May 19, 2025
(忘れない)
あの当時、あれがゴンザレスのキャリアのピークになるとは誰も想像していなかっただろう。
ゴンザレスはフランチャイズのレジェンドたちの中で束の間の存在となってしまっているが、クリーブランドの人々にとって決して忘れることのない瞬間を一つ残したことは間違いない。
ただ、その一打を基に長いキャリアを築くことなく、ゴンザレスはメジャーリーグを去っていくこととなった。
今季序盤パドレスでプレーしていたゴンザレスは今回、日本球界でプレーするためにチームとの契約解除を求めた。日本の各メディアではすでに東北楽天ゴールデンイーグルス入りの可能性が報じられている。
日本へ活躍の場を移した後、成長してメジャーリーグに戻った若手打者も過去にはいた。ゴンザレスにも同じような未来が待っているだろうか。
もしそうならなかったとしても、ゴンザレスの一打は伝説的な瞬間としてガーディアンズの歴史の中に永遠に刻まれるだろう。
原文:Guardians legend leaving MLB to pursue free agent contract in Japan
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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