アメリカン・リーグ東地区で3位につけるニューヨーク・ヤンキースは、マイアミ・マーリンズを相手に3連敗を喫し、苦境に立たされている。厳しいシリーズを終えたヤンキースは、投手陣の強化を検討していると報じられていた。
その苦しい台所事情を解決すべく、ヤンキースは元タイガースの投手、前田健太とマイナー契約を結んだ。前田はAAAスクラントン/ウィルクス・バリでプレイする。
前田は過去2シーズン、タイガースでプレーしていたが、今年序盤の不振もあって5月にDFAとなっていた。その後カブスのAAAアイオワでプレイし、9試合で防御率3.55を記録していたが、先週土曜にこちらの契約をオプトアウトしていた。
#前田健太 投手はカブスのマイナー契約を破棄して退団。FAとなり、ヤンキースとマイナー契約で合意しました。※写真は6月撮影
— 山田結軌MLB記者🇺🇸 (@YamadaMLB) August 3, 2025
Breaking: Kenta #Maeda opted out of his deal with the Iowa Cubs. and he will sign a minor league contract with the Yankees, sources confirmed. pic.twitter.com/wylxd1ZqnA
37歳の前田は今シーズン、デトロイトで登板した7試合で8イニングを投げ、防御率7.88、8奪三振、3死球、6四死球、9安打を許した。これらの7試合でのERA+は54と前田のキャリアの中でも最低の数字だった。
その前年、2024年も決して良い数字ではなかった。29試合(先発17試合)で112.1イニングを投げ、防御率6.09、ERA+は68で2025年に次ぐ低い数字だった。
2024年にデトロイトに移籍するまでの前田の防御率は3.92で、ERA+も106だった。それが、デトロイトでプレーした2024年と2025年の2シーズンの36試合で前田のERA+は66に落ち込んでしまった。
前田はデトロイトでの2年間こそ苦しんだものの、それ以前には平均以上の数字を残していた。もし2023年以前の姿を取り戻すことができれば、ヤンキースにとって前田獲得は、トレード期限後の補強として貴重なプラスになる。
原文:Former Tigers pitcher in talks to sign with Yankees after rough Marlins series
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください
MLB関連記事
- トレードデッドライン当日 ガーディアンズのスティーブン・クワンはドジャース行き寸前だった?
- MLB初の試み『スピードウェイ・クラシック』にファンの不満の声が続出
- マリナーズのフリオ・ロドリゲスの今季20号ホームランは記録づくめの1本に
- ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーが登板当日に急遽故障者リスト入り
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?