フィラデルフィア・フィリーズはこのオフシーズン、何人かの主軸選手を失う危険にさらされている。中でも最も注目される存在で、他チームからの関心を集めているのはカイル・シュワーバーだ。
だが、ライバルたちの視線を惹きつけているのは彼だけではない。J.T.リアルミュートとレンジャー・スアレスもまたフリーエージェントとなる。
チームとしては全員を残留させたいところだが、おそらくそれは不可能だろう。CBT(ぜい沢税)の基準値まで、フィリーズがこの冬に使える資金はおよそ5000万ドルから6000万ドル(1ドル154円換算で約77億〜92億4000万円、以下同)程度しかないためだ。
さらに現地4日(火)、フィラデルフィアのファンはこのオフにチームを去る可能性のある選手が増えたことを知らされた。『MLB.com』のトッド・ゾレッキ氏 によれば、ハリソン・ベイダーがフィリーズとの契約を正式にオプトアウトし、1000万ドル(約15億4000万円)を放棄してフリーエージェントとなることを選んだ。
「予想されていた通り、ハリソン・ベイダーは1000万ドルの相互オプションを拒否した。フィリーズは先月、彼と再契約する意向を示していた」
ベイダーのこの決断は予想されていたものだ。ベイダーは今季、レギュラーシーズン146試合に先発出場し、自己最多となる17本塁打と54打点を記録するなど、キャリアハイのシーズンを終えたばかりである。
ベイダーは複数年契約を求めているが、2025年の活躍の後なら容易に獲得できると想定される。問題は、彼がその契約をフィリーズの一員として手にするか、他のチームで手に入れるかだ。
原文:Former Gold Glover Harrison Bader officially opts out of deal with Phillies
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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