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ドジャースの山本由伸が1968年のボブ・ギブソン以来となる快挙を達成

石山修二 Shuji Ishiyama

Adrian Medina

ドジャースの山本由伸が1968年のボブ・ギブソン以来となる快挙を達成 image

Rob Schumacher/The Republic / USA TODAY NETWORK via Imagn Images

ロサンゼルス・ドジャースのエース、山本由伸は現地25日(木)、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で今季12勝目の勝利を収め、2025年シーズンを締めくくった。6回を無失点に抑える好投で、ドジャースが13年間で12度目となるナショナル・リーグ西地区優勝をその右腕で勝ち取った。

山本はドジャース投手陣のエースであるだけでなく、今季のメジャーリーグ(MLB)最も安定した投手の一人でもあった。この安定性は今年のドジャース投手陣では貴重な存在としてチームを支え続けた。

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さらに山本はその安定性と圧倒的な支配力で、1913年に両リーグで防御率が公式記録として採用されて以来、殿堂入り投手ボブ・ギブソンだけが成し遂げた偉業を達成した。

山本は今シーズンを200奪三振以上(201)、防御率2.50未満(2.49)、被打率.200未満(.183)、WHIP1.00未満(0.99)、被長打35本未満(20)で締めくくった。ボブ・ギブソンがこの驚異的な偉業を初めて達成したのは1968年のことで、その年は即座に「The Year of the Pitcher(投手の年)」と呼ばれた。

野球に詳しい人なら誰もが1968年がどんな年だったかを知っているだろう。その重要性は今日に至るまで色あせることはない。ギブソンはMLB史上でも最も圧倒的なシーズンを送り、マウンドの高さを現在の基準まで引き下げるきっかけを作った。

その年のギブソンの凄さはその成績に現れている。

防御率1.12、被打率.184、22勝(その間に15連勝を含む)、13完封、28完投、WAR11.2、 WHIP0.85、304.2イニングで268奪三振を記録した。

この歴史的なシーズンを締めくくるように、ギブソンはサイ・ヤング賞とナショナルリーグMVPを受賞した。

2025年の山本由伸の活躍でMLBがマウンドの高さを再変更する予定は今のところないが、27歳の右腕がポストシーズンへ向かうドジャースの要となることは疑いない。

チームは1998年、1999年、2000年にニューヨーク・ヤンキースが達成した三連覇以来となるワールドシリーズ連覇を目指している。連覇を目指すドジャースにとって、27歳の右腕が重要な戦力となることは間違いない。

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原文:Dodgers' Yoshinobu Yamamoto achieves feat not done since Bob Gibson's "The Year of the Pitcher"
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Adrian Medina

Adrian Medina is a freelance writer with The Sporting News. He is a sports journalist with bylines in The Sporting Tribune, Athlon Sports, Dodgers Beat and LA Magazine. He is a graduate of CSULB with a degree in journalism.