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ワールドシリーズ連覇へ向けた悪夢のシナリオがプレイオフ初戦で早くもドジャースを襲う

石山修二 Shuji Ishiyama

Hunter Cookston

ワールドシリーズ連覇へ向けた悪夢のシナリオがプレイオフ初戦で早くもドジャースを襲う image

ロサンゼルス・ドジャースはシンシナティ・レッズとのワイルドカード・シリーズ初戦、大谷の初回先頭打者ホームランで試合開始当初からリードを奪った。ゲームは終始ドジャースが完全に主導権を握っているように見えた。だが、そんな中でもドジャースを繰り返し襲う課題が顔を覗かせた。リードを守りきれないブルペン陣の不安定さだ。これはシーズン中からチームにとって大きな問題となっている。

「ドジャースがブルペンの復調を信じた結果がこれだ。オクラホマシティからボビー・ミラーを呼び寄せて抑えを任せたいなら別だが(悪くない案だと思うが)、この問題はすぐには解決しないだろう」と地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のビル・プラシュケ氏は書いた。

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ドジャースのブルペンは今季、何人もの故障者に悩まされてきたが、シーズン終盤にはさらにブルスダー・グラテロルの今シーズン絶望という悪いニュースが飛び込んできた。

「グラテロルは(昨年の)ワールドシリーズ終了後、右肩の関節唇を修復する手術を受けた。これは回復に長い時間を要する大手術であり、グラテロルはオールスターブレークまでは今年登板できないと予想されていた。ドジャースが3月にグラテロルを故障者リストに登録したのは当然の流れだった。グラテロルはリハビリを開始するためにアリゾナ州にあるドジャースのキャメルバック・ランチ・コンプレックスに赴いていたが、デイブ・ロバーツ監督は水曜日、まだ投球プログラムを開始するための許可は得られていないと語った。ロバーツ監督はグラテロルが 2025 年シーズンに登板するのには十分な時間がないだろうと考えている」と  米誌『スポーツ・イラストレイテッド』のJP ホーンストラ氏が報じた。

ポストシーズンを前に様々な不安が囁かれた中、ワイルドカード・シリーズの第1戦で早くもその不安は顔を覗かせた。

「ドジャースのワールドシリーズ連覇が厳しい戦いとなる理由はこれだ。アレックス・べシアとエドガルド・エンリケスは今季のドジャース・ブルペンで屈指のリリーフ投手だが、その二人でも8点差を守るのに苦戦している。先発投手陣がリリーフ役も含めてこのチームを支えていくしかない」と『ドジャーズ・ネイション』のノア・カムラス氏は書いている。

ドジャースにとっては不吉な兆候だ。レッズ相手にはこれでも勝てるかもしれないが、プレイオフ終盤になってくればこの状態で勝ち切るのは難しいだろう。

早期にこの問題を解決しない限り、ドジャースのワールドシリーズ連覇は難しいものになる。

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原文:Dodgers' World Series nightmare scenario already emerging in postseason debut vs. Reds
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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