トレードデッドラインが迫る中、ドジャースは例年通り、この数日で積極的にロースターを強化してくる可能性がある。
今季ここまでナ・リーグ西地区をリードする堅実なシーズンを送っているドジャースだが、ワールドシリーズ連覇を目指すためにはさらなる強化が必要だ。特にオフシーズンに獲得したタナー・スコットとカービー・イェーツが期待に応えられず、ブルペンの強化が急務となっている。
打撃面に目を向けると、左翼手が今年のドジャースの弱点となっている。マイケル・コンフォートはチーム加入1年目だが、91試合でOPS .650とここまで期待外れの成績にとどまっている。今週中に補強を検討する可能性があるポジションだ。
ここでは、トレードデッドラインに向けてドジャースのターゲットとして噂されている選手7人についてまとめる。
ドジャースのターゲットとして噂される7人
ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス、外野手)
トレードが噂される外野手の中でおそらく最も有名な選手がシカゴ・ホワイトソックスのルイス・ロバートJr.だろう。過去2年間は期待外れの成績に終わっているが、仮にそのバッティングが復活できなくても、ロバートには堅実な守備と走塁力がある。また彼を獲得したチームはこの先2年間、年2000万ドル(1ドル148円換算で約29億6000万円)で彼を引き止めることもできるし、クラブ・オプションを行使せず、フリーエージェントとして手放すことも可能だ。
ラモン・ロレアノ(オリオールズ、外野手)
もう1人、トレードの可能性が高い外野手が、前半戦オリオールズで1番の活躍を見せたロレアノだ。ベテランのロレアノは、今季ここまで14本塁打、OPS .852と打撃面で自己ベストのシーズンを送っている。また、外野の全てのポジションを堅実にこなせる選手でもある。
ミッチ・ケラー(パイレーツ、先発投手)
パイレーツがプレーオフ争いから脱落した今シーズン、ケラーにはトレードの噂が絶えない。ケラーは今季ここまで21試合に先発登板し、防御率3.53を記録している。5年契約の2年目だが、パイレーツは彼の価値が高いうちに放出しようとする可能性もある。ドジャースが獲得に動く場合、先発投手獲得に必死になっている他チームとの争奪戦になるだろう。
エドワード・カブレラ(マーリンズ、先発投手)
今後数年間の契約が残っている先発投手には、マイアミ・マーリンズのエドワード・カブレラもいる。まだ27歳のカブレラは今季17試合に先発登板し、防御率3.48を記録している。カブレラは今季終了後、さらに3年の調停による保有期間が残っている。マーリンズはここにきてチーム成績が向上しているものの、トレードデッドライン前には『売り手』となることが予想されている。
ジョアン・デュラン(ツインズ、救援投手)
ドジャースにとって最大の課題は間違いなくブルペンの強化であり、デュランはトレード候補と言われているリリーフ投手の中では一番だと見られている。ツインズは今シーズン以降も2年間の契約が残るデュランを引き留めることもできるが、必要不可欠なブルペンの補強に向けて、ドジャースが積極的なオファーを出す可能性はある。
ライアン・ヘルスリー(カーディナルス、救援投手)
ヘルスリーがトレードされることはほぼ確実だ。カーディナルズは現在プレーオフ争いから脱落しており、かつヘルスリーがこのオフにフリーエージェントとなるためだ。ヘルスリーは今シーズン、セントルイスで36試合に出場し、21セーブを記録している。ヘルスリーであれば、デュランよりも安価にブルペン強化を実現できる。また、ヘルスリーにはプレーオフでの登板経験が8試合あるのも魅力だ。
デイビッド・ベドナー(パイレーツ、救援投手)
ベドナーもケラー同様、チームがプレイオフ出場を逃す可能性が高まる中、トレード候補と見られている。2度のオールスター選出経験を持つベドナーは、2024年に調子を落としたが、今年再び調子を戻し始めており、ここまで41試合で2.19の防御率を記録している。キャリア通算100セーブもマークしており、2022年にはナ・リーグでトップの39セーブを挙げた。2026年まで契約があるのもプラスだ。
原文:Dodgers trade rumors: Luis Robert, Jhoan Duran among 7 top options for Los Angeles at 2025 deadline
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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